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二重のリン酸化によるbZIP型転写因子FDの機能調節を介した花成制御

研究課題

研究課題/領域番号 13J06000
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 植物分子生物・生理学
研究機関京都大学

研究代表者

川本 望  京都大学, 生命科学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
研究課題ステータス 完了 (2014年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2014年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2013年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード花成 / リン酸化 / カルシウム / FT / FD / CDPK
研究実績の概要

フロリゲンであるFTは葉から茎頂へと輸送された後、FDと複合体を形成することで花成を促進する。これまでにFDとFTの複合体形成はリン酸化依存的であること、カルシウム依存性のタンパク質キナーゼであるCDPKがFDをリン酸化して複合体形成を制御する有力な候補であることを示してきた。本年度は昨年度に取得した2つの候補CDPK、CPK6とCPK33についてさらなる解析を進めた。変異体の花成遅延表現型が軽微であることから花形成のマスター制御因子であるLEAFY (LFY)との遺伝学的相互作用を検討した。cpk33 lfy二重変異体を作成し、表現型を観察したところ、若干軽微ではあるものの、ft lfyあるいはfd lfy二重変異体と類似した表現型を示した。また表現型などの解析から、CPK6、CPK33以外のCDPKもFD T282のリン酸化に関与する可能性が考えられたため、リン酸化活性を喪失する変異を加えたCPK33(CPK33KD)を発現させることで、内生のFD T282をリン酸化するCDPKを優性的に阻害することを計画した。実際にCPK33KDがリン酸化活性を喪失していること、FDとの結合能を維持していることを確認した後、FDプロモーターの制御下でCPK33KDを発現する形質転換体を作成した。この形質転換体の花成時期を調べたところ、長日条件において顕著な花成遅延表現型を示すことが明らかとなった。本研究によって得られた結果はCPK33がFD T282をリン酸化することでフロリゲンFTとの複合体形成を制御していることを示唆している。これら得られた成果に関して学術論文として公表した。一部の内容は未発表であり、これに関しても学術論文として公表するべく投稿の準備を進めている。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2014 実績報告書
  • 2013 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2015 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] Calcium-dependent protein kinases responsible for the phosphorylation of a bZIP transcription factor FD crucial for the florigen complex formation2015

    • 著者名/発表者名
      Nozomi Kawamoto, Michiko Sasabe, Motomu Endo, Yasunori Machida & Takashi Araki
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 5 号: 1 ページ: 1-9

    • DOI

      10.1038/srep08341

    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] カルシウム依存性タンパク質キナーゼCPK33はFDをリン酸化しフロリゲン複合体形成を制御する2015

    • 著者名/発表者名
      川本望、笹部美知子、遠藤求、町田泰則、荒木崇
    • 学会等名
      日本農芸化学会2015年度大会
    • 発表場所
      岡山大学
    • 年月日
      2015-03-27
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] カルシウム依存性タンパク質キナーゼCPK33はFDをリン酸化しフロリゲン複合体形成を制御する2015

    • 著者名/発表者名
      川本望、笹部美知子、遠藤求、町田泰則、荒木崇
    • 学会等名
      第56回日本植物生理学会年会
    • 発表場所
      東京農業大学
    • 年月日
      2015-03-16
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] フロリゲン複合体形成を制御するタンパク質キナーゼの同定2014

    • 著者名/発表者名
      川本望、笹部美知子、遠藤求、町田泰則、荒木崇
    • 学会等名
      日本植物学会第78回大会
    • 発表場所
      明治大学
    • 年月日
      2014-09-14
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] FD-FT複合体形成を制御するタンパク質キナーゼの探索と同定2014

    • 著者名/発表者名
      川本 望
    • 学会等名
      第55回日本植物生理学会年会
    • 発表場所
      富山大学
    • 年月日
      2014-03-20
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [学会発表] FD-FT複合体形成を制御するタンパク質キナーゼの探索2013

    • 著者名/発表者名
      川本 望
    • 学会等名
      日本植物学会第77回大会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2013-09-13
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書

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公開日: 2014-01-29   更新日: 2024-03-26  

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