研究課題/領域番号 |
13J06458
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
資源保全学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
亀山 紗穂 京都大学, 情報学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2015年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2014年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2013年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 受動的音響観察 / 洋上風力発電 / 小型鯨類 / 洋上風力発電施設 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、洋上風力発電施設の生物への影響を遠隔的、かつ簡便に把握する観察手法を確立することである。 本年度は、洋上風力発電施設建設予定水域で得られた小型鯨類の鳴音から、小型鯨類の来遊状況について解析を進めた。鹿島灘や福島県沖合で実施した音響観察の予備的結果をもとに、洋上開発が海洋生物に及ぼす影響についての国際会議において、招待講演を行った。 昨年度までに開発した小型鯨類の種判別手法を、福島県沖合で得られた小型鯨類の鳴音データに適用し、目視観察結果と組み合わせて4-5月の小型鯨類来遊種を調べた。その結果、福島県沿岸ではスナメリ、沖合ではカマイルカとイシイルカが観察された。また、深度帯に応じてそれぞれの種が棲み分けている可能性が示唆された。また、スナメリは沿岸の観察地点において観察期間中3日に1回以上検出されたが、カマイルカの検出は5月以降に偏っており、季節的に利用場所が異なる可能性が示唆された。これらの結果を取りまとめて学術誌に投稿予定である。 本研究により、小型鯨類に関しては鳴音を利用した音響観察によって洋上風力発電施設の影響を遠隔的、かつ簡便に把握できることが示された。小型鯨類の行動に影響を及ぼす具体的要因については、特に海外で報告が多い騒音との関連について詳細に調べていく必要があると考えている。今後、発電施設の建設・運用の各段階において継続して観察を実施することで、発電施設が生物へと与える長期的な影響を明らかにできると考えられる。 調査は、全て京都大学の守屋和幸博士・荒井修亮博士・三田村啓理博士、(独)水産総合研究センターの赤松友成博士、イスタンブル大学のAmaha Ayaka Ozturk博士、および関係協力機関の助言、指導の下行った。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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