研究課題/領域番号 |
13J06989
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 大阪府立大学 (2014) 京都大学 (2013) |
研究代表者 |
畑野 快 大阪府立大学, 高等教育推進機構, 客員研究員
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2014年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2013年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 主体的な学習態度 / 内発的動機づけ / 自己調整学習方略 / アイデンティティ / 大学生 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,大学生の「主体的な学習」を量的側面としての学習時間,質的側面としての主体的な学習態度に分離した上で後者に着目し,その測定尺度の開発及び心理的要因との実証的な検討を通して,(1)量・質の両側面から大学生の「主体的な学習」を測定及び評価するための枠組みを構築すること,(2)心理的要因に沿った主体的な学習態度をサポートする方策を検討することであった。作年度の研究では,主体的な学習態度を測定及び評価するための尺度が開発され,主体的な学習態度の形成要因として,アイデンティティ,内発的動機づけ,自己調整学習方略が見いだされ,それぞれの関連性が共分散構造分析によって実証的に検討された。これらの成果により,(1),(2)の目的は概ね達成されたと言える。ただし,主体的な学習態度と諸変数との関連が相関関係の検討にとどまっていること,アイデンティティの測定が多様であるにも関わらず,測定した内容が限定的であるという課題があった。そこで本年度では主体的な学習態度と自己調整学習方略の共変関係を検討し,アイデンティティの多面性を測定可能な尺度を開発した。前者に関して,大学1年生に対して4月と7月の2時点で縦断調査を実施し,自己調整学習方略と主体的な学習態度に対して潜在変化モデルに基づく共分散構造分析を行った結果,自己調整学習方略の下位次元である認知調整方略,動機づけ調整方略の変化と主体的な学習態度の変化の間に正の関連性が見られた。後者に関して,アイデンティティの感覚を測定するEPSI(第5段階),アイデンティティの探求,コミットメントを測定する多次元アイデンティティ尺度がそれぞれ開発された。これらの成果により,4月から7月にかけて,アイデンティティを高めるような方策をとることが主体的な学習態度の獲得に効果的である可能性が示され,アイデンティティの発達を多面的に測定するための素地が整った。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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