研究課題/領域番号 |
13J07362
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
石田 賢示 東北大学, 大学院教育学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2013
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2013年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | キャリア移動 / 社会ネットワーク / 職業経歴 / パネルデータ |
研究概要 |
本研究の目的は、雇用流動化が進んでいると言われる現代の日本社会において、若年者の初期キャリアにおける上昇移動のパターンが変化したか否かを検証し、初期キャリアを規定する社会的構造を解明することである。研究目的遂行のため、本研究では1. 労働市場の流動化はどこで起こっているか、2. 初期キャリアにおける社会ネットワークの資源化の要因は何か、3. 初期キャリアにおける社会ネットワーク効果は労働市場全体で観察されるものか、それとも局所的に観察されるものか、という3つのサブ・クエスチョンを設定し、社会調査データの実証分析を行った。 まず、労働市場の流動化は非正規雇用のみならず若年正規雇用層のなかでも徐々に生じ始めているということが、職歴データの分析から明らかになった。また、本研究ではキャリア移動の社会学的理論の1つである社会ネットワーク論に着目して研究を進めた。社会ネットワーク資源を獲得できる層の特徴については、現時点での分析では十分に詳らかにはできなかったが、学歴が低いなど労働市場において不利な立場に立ちやすい者ほどネットワークを利用した求職活動を行いやすいことが明らかになった。そして、そのような社会ネットワークの効果は、若年者の転職の場面で様々な形で現れることが、テータ分析から明らかにされた。転職時に社会ネットワーク資源を保有していることは、より好条件の職場環境へのアクセスや、転職に伴う賃金低下などと関連している。 以上の知見は博士論文にまとめられ、申請者は2014年3月に博士の学位を取得した。また、上記の知見と関わることがらについて国内外の学会にて研究報告を行い、研究領域を共有する他の研究者と有益な情報交換ができた。
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今後の研究の推進方策 |
(抄録なし)
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