研究課題/領域番号 |
13J07766
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
食品科学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
宮成 健司 山口大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2014年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2013年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 血管攣縮(異常収縮) / スフィンゴシルホスホリルコリン(SPC) / エイコサペンタエン酸(EPA) / サラシア・オブロンガ / 血管攣縮(異常収縮) / スフィンゴシルホスホリルコリン(SPC) / エイコサペンタエン酸(EPA) |
研究実績の概要 |
毎年、数万人もの日本人が、血管攣縮(異常収縮)を原因とする突然死によって命を失っており、血管攣縮の原因分子は、長年にわたって不明であった。申請者の所属する研究室では、血管攣縮の原因分子としてスフィンゴシルホスホリルコリン(SPC)を同定し、そして唯一の特効薬成分としてエイコサペンタエン酸(EPA)を発見した。しかし残念ながらEPAは海洋汚染等の環境の影響を受け易く、供給が不安定である。そこで私はEPAの問題点を克服するものとして植物に着目した。食品である植物から血管攣縮のみを抑制する特効薬成分を見出すことを研究目的としている。 共同研究企業から入手したサラシア根茎部からの抽出物に特効薬作用を見出していたが、サラシアの地上部から抽出物を作成し、ブタ冠状動脈(=心臓の動脈)を用いた血管収縮実験において作用を確認したところ、根茎部抽出物に比べ、強力な特効薬作用が確認できた(特許出願:特願2014-184678)。サラシアの根茎部には、血管病の特効薬作用以外にも、薬理作用があることが確認されていたため、古来より利用されていたが、地上部にはそういった作用は全く無く、利用価値は無いとされ、これまで全て廃棄されていた。サラシアの地上部の抽出物より、特効薬成分を見出すことができれば、その後に控えている事業化、製品化を考慮した場合、栽培する上でも、時間とコストの面でも、根茎部に比べて地上部は優位性を示す。 私はサラシア地上部抽出物を複数のカラムによる精製法を駆使することにより、血圧維持を担う血管の正常収縮にはほとんど影響を与えず、突然死の原因となる血管異常収縮を著明に抑制する水溶性の3分画を特定した。水溶性であれば、救急の現場において血管病を治療出来る注射薬の開発も可能となる。そして製薬メーカーと共に共同研究を行った結果、水溶性の特効薬候補成分の分離同定に成功した。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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