研究課題/領域番号 |
13J07840
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
通信・ネットワーク工学
|
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
小濱 臣将 東京工業大学, 理工学研究科, 特別研究員(DC1)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
|
配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2015年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2014年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2013年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | モーメント法 / 高周波近似解放 / 局所化 / 高周波近似解法 / フレネルゾーン / 物理光学近似 / 高周波近似 / 局所性 |
研究実績の概要 |
モーメント法(以下、MoM)における解析領域の局所化(以下、Local-MoM)について進捗を得た。Local-MoMとは観測点ごとに局所的に未知電流を配置するMoMであり、その「局所」の定義に、フレネルゾーンを用いている。局所化と同時に、電流分布の不連続の解消や、適切な境界条件を設定するために重み関数を適用する必要がある。今年度は以下の進捗を得た。 平成26年度まではシンプルな矩形版形状に対してのみLocal-MoMを適用してきた。Local-MoMの実用性・汎用性の高さを主張するためには,さらに複雑な散乱体形状にも適用する必要がある。今回は①2枚の矩形版がある一辺にて垂直配置でつながっている場合 ②球面の一部となる場合 の二つについて検討した。どちらの場合もダイポール波源の位置を調整して、直接波が到達しない非照射領域が散乱体上に発生し、その際の局所解析領域形状について検討した。どちらの場合も、散乱中心点(反射点・回折点)を、照射領域と非照射領域の境界上に想定し、それをもとに局所解析領域を定義する。どちらの場合も、計算精度は概ね良好ではあったが、観測点が影領域にいる場合に、特に直接波に対する相対振幅が-30dB以下の領域において、3~5dB程度の誤差が目立った。この原因について、さらに考察を進めた。 フレネルゾーンを用いて局所領域を定義すること、すなわち局所化が、どの程度の計算誤差を有するかを規範問題である無限平板のモデルで解析的に考察した。観測点が無限遠である場合、局所化による誤差は波源と散乱体との距離に依存して変化する。相対誤差は高々0.13%であることを解析的に示した。このわずかな誤差が、非照射領域が存在する場合、3~5dB程度の誤差となる。 この内容をIEEE Transaction on Antenna and Propagationとして論文投稿した結果、Major Revisionの判定となった。現在、査読者などの助言に従い論文を修正中である。
|
現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|