ファシズム政権下のイタリアにおけるアメリカ文化の受容と影響

• 研究課題/領域番号: 13J07961
• 研究種目: 特別研究員奨励費
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 国内
• 研究分野: ヨーロッパ文学(英文学を除く)
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 小久保 真理江 東京大学, 人文社会系研究科, 特別研究員(PD)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 1,500千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 300千円); 2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2014年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2013年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
• キーワード: イタリア文学 / アメリカ文学 / モダニズム / ２０世紀 / 比較文学 / 翻訳 / 文化変容 / 20世紀 / 大衆文化

研究実績の概要

今年度は、近年のモダニズム・アヴァンギャルド研究を整理すると共に、パヴェーゼやヴィットリーニなど1930年代から1940年代にかけてアメリカ文学の翻訳に携わったイタリアの作家について調査を進め、その評論や小説作品を分析した。
2015年7月半ばから10月初めにかけては、資料調査と学会発表のため、アメリカ合衆国とイタリアに渡航した。アメリカでは主にモダニズム関係の資料を収集し、アメリカとイタリアにおけるモダニズム研究の特徴を分析した。イタリアでは主に、パヴェーゼやヴィットリーニ、モンターレ、モラヴィアなど、ファシズム政権下でアメリカ文学の翻訳活動に携わった作家たちに関する資料を収集した。9月には、ナポリ東洋大学にて、AISNA(Italian Association for North American Studies)の第２３回研究集会に参加した。この研究集会では、モダニズムに関する近年の議論と関連づける形で、パヴェーゼやヴィットリーニのアメリカ文学論についての自らの分析を発表した。さらに、イタリアとアメリカとの文化的関係をテーマとして含む複数のセッションに聴衆として参加した。
帰国後は、イタリアで収集した資料を精読・分析すると共に、歴史的アヴァンギャルドについても調査を進めた。パヴェーゼやヴィットリーニのアメリカ文学論や映画論の特徴を歴史的アヴァンギャルドの思想や芸術論と比較し、ファシズム政権下のイタリアにおけるアメリカ文化の受容とアヴァンギャルドとの関係性について考察した。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

研究成果

• [学会発表] Waves of American Modernism in Italy under the Fascist Regime (2015)
  • 著者名/発表者名: Marie Kokubo
  • 学会等名: The 23rd AISNA Biennial Conference
  • 発表場所: ナポリ（イタリア）
  • 年月日: 2015-09-24
• [学会発表] Cesare Pavese e gli scrittori americani: la percezione della modernita (2014)
  • 著者名/発表者名: Marie Kokubo
  • 学会等名: Paesaggi corporei: percepire, scrivere, incarnare il mutamento
  • 発表場所: ボローニャ（イタリア）
  • 年月日: 2014-11-25
• [学会発表] Cesare Pavese’s Modernism: Influences from European and American Models (2014)
  • 著者名/発表者名: Marie Kokubo
  • 学会等名: The Fourth International Conference of EAM
  • 発表場所: ヘルシンキ（フィンランド）
  • 年月日: 2014-08-29
• [学会発表] La ricezione delle opere di Sherwood Anderson in Italia e in Giappone (2014)
  • 著者名/発表者名: Marie Kokubo
  • 学会等名: Tradizione, Traduzione, Trasformazione
  • 発表場所: ボローニャ（イタリア）
  • 年月日: 2014-05-05
• [学会発表] American Literature in Italy and Japan : Comparative Remarks on its Reception and Translation (2013)
  • 著者名/発表者名: Marie Kokubo
  • 学会等名: 国際研究集会「文化的横断行為としての翻訳」
  • 発表場所: チューリッヒ大学(スイス)
  • 年月日: 2013-11-24
• [学会発表] La rappresentazione del corpo nelle poesie di Cesare Pavese e Walt Whitman (2013)
  • 著者名/発表者名: Marie Kokubo
  • 学会等名: 国際研究集会「文化の変容・パースペクティブの変容」
  • 発表場所: モスクワ・イタリア文化会館(ロシア)
  • 年月日: 2013-09-13
• [図書] Metamorfoza kul'tur i novye perspektivy (2015)
  • 著者名/発表者名: Marie Kokubo, Satoko Ishida, Sayaka Yokota, Tadahiko Wada, Hiroyuki Yamaguchi, Yuya Suzuki, Kyoko Numano, Takayuki Satoh, Anna Jampol'skaja, Ludmila Saburova, Anastasia Golbutsova, Alexandra Bibikova
  • 総ページ数: 288
  • 出版者: Tokyo University of Foreign Studies
• [図書] 文化横断的行為としての翻訳 (2015)
  • 著者名/発表者名: Marie Kokubo, Satoko Ishida, Tadahiko Wada, Hiroyuki Yamaguchi, Kyoko Numano, Takayuki Satoh, Keiko Kuwayama, Daniela Eckerle, Simone Mueller, Yukiko Luginbuhl, Mateusz Cwik
  • 総ページ数: 125
  • 出版者: Tokyo University of Foreign Studies
• [図書] Tradizione, Traduzione, Trasformazione (2015)
  • 著者名/発表者名: Marie Kokubo, Satoko Ishida, Sayaka Yokota, Tadahiko Wada, Hiroyuki Yamaguchi, Yuya Suzuki, Kyoko Numano, Takayuki Satoh, Keiko Kuwayama, Filippo Milani, Matteo Casari, Paola Scrolavezza, Francesco Barbieri, Mario Domenichelli, Niva Lorenzini, Massimo Rizzante, Elena Cervellati, Giuliana Benvenuti, Remo Ceserani
  • 総ページ数: 250
  • 出版者: Tokyo University of Foreign Studies
• [図書] Paesaggi corporei: percepire, scrivere, incarnare il mutamento (2015)
  • 著者名/発表者名: Marie Kokubo, Satoko Ishida, Sayaka Yokota, Tadahiko Wada, Hiroyuki Yamaguchi, Yuya Suzuki, Kyoko Numano, Raffaele Milani, Daria Catulini, Massimo Rizzante, Mario Domenichelli, Maurizio Ascari
  • 総ページ数: 138
  • 出版者: Tokyo University of Foreign Studies