研究課題/領域番号 |
13J08459
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
久保田 慎二 東京大学, 人文社会系研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
3,960千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 660千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2014年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2013年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 下七垣文化 / 二里頭文化 / 鬲 / 夏王朝 / 先商文化 / 社会階層 / 酒器 / 土器編年 / 社会構造 / 新砦期 / 王湾三期文化 / 東下馮文化 / 山西省中部 |
研究実績の概要 |
本年度は研究成果の総括を考慮しつつ、これまでの不足を補う調査・研究を進めた。 現地調査は、河南省の鶴壁市劉荘遺跡と新郷市、焦作市で資料調査を行った。特に劉荘遺跡ではこれまでの土器分類に基づく編年案について、鬲の長頸と短頸の違いが土器系統と時期差のどちらに起因するのかについて確認を行った。これまで時期差と想定していたが、河北省邯鄲でも同様の現象がみられ、それを論じた河北省文物研究所の張暁崢氏と面会し、意見交換を行った。 本研究の中心は、環太行山脈地区における新石器時代の諸文化がいかにして初期王朝期へと移行し、古典籍中の夏王朝とどのような関係にあったかを復元することにある。特に後の殷文化へ繋がる下七垣文化の成立には晋中の影響が強く、一方で短頸鬲など逆方向の影響も存在すると考えた。ただし下七垣文化の土器組成からみれば、在地の龍山文化に由来する器種も一定数が存在し、先学が指摘する晋中からの集団的なヒトの移住は想定し難いと考えた。 また、劉荘遺跡では次第に階層格差が広がる傾向を示す一方、突出した規模の墓の不在など社会的に未熟な部分を残す。集団構造についても二つの出自を同じくする集団から集落が構成されたと想定でき、相互補完的な関係のもとで社会のバランスを保つ比較的平等な様相を想定できる。また、二里頭文化内で社会階層と結び付く酒器が下七垣文化では社会階層と結びつかず、二里頭文化と異なる階層表示システムが存在したと考えた。しかし下七垣文化に後続する二里岡期には社会階層の複雑化に伴い二里頭文化の酒器や青銅製作技術を導入し、階層表示の複雑化を図る。この急速な社会の複雑化と二里頭文化の衰退、下七垣文化の拡大は連動しており、背景には王朝交代に関係する両文化の摩擦を伴う接触があったのだろう。 以上は、本年度の活動およびこれまでの研究成果を本年度の研究において再構成した内容である。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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