研究課題/領域番号 |
13J08503
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岩川 ありさ 東京大学, 総合文化研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2014年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2013年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 現代日本文学 / 多和田葉子 / トラウマ / サブカルチャー / フェミニズム / クィア / ジェンダー |
研究実績の概要 |
「現代日本文学における精神的外傷と記憶の研究-女性と性的少数者の問題を中心に」という研究課題を遂行するにあたって、採用2年目の本年は、研究発表を合計1本(ポスター発表)、論文2本、書評2本を発表した。 2014年7月に、「『セルフポートレート』の方へ―「イケメン」をめぐるポリティクス」(『ユリイカ』46(10)、青土社)を発表し、女性たちの欲望をトラウマという視座から捉えるための問題提起を行い、幅広い読者からのフィードバックを得た。また、押野武志(編著)『日本サブカルチャーを読む ― 銀河鉄道の夜からAKB48まで』(北海道大学出版会、2015年3月)という論文集に、「pixivという未来――「クィア・アダプテーション」としての二次創作」を寄稿し、サブカルチャーの分野における精神的外傷の問題について研究の幅を広げることができた。それに加えて、『日本近代文学』、『文藝』、『早稲田文学』など学会誌、商業誌双方から依頼を受け、書評を執筆し、広く成果を社会に還元した。 発表では、福島で行われた第13回日本トラウマティック・ストレス学会において、「震災後文学論」という視座から問題提起を行い、文学研究とトラウマ研究の接続を試みた。アウトリーチ活動として、作家の多和田葉子氏との公開対談「朗読、笑い、お話―反対運動におけるユーモアの住処としての身体と言語」(B&B、2014年11月)を行い、新作『献灯使』についてのインタビューを行った。2014年12月には、釜野さおり、三部倫子、岡田実穂、宇佐美翔子を迎えて、クィア学会第7回研究大会シンポジウム「家族をめぐるポリティクス―『個』から問い直す制度」をオーガナイズし、家族とトラウマの問題について議論を行った。2015年1月には、UTCPシンポジウム「新たな普遍性をもとめて―小林康夫との対話」に登壇し、「魔術的リアリズム」について発表した。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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