研究課題
特別研究員奨励費
(1) 政策空間が多次元である状況における対立軸の捉え方が有権者の様々な属性によって異なることを示す研究について,海外の査読付き学術雑誌から修正再投稿の招待を受け,現在再投稿中である。(2) ソフトニュースに関する研究について,有権者がソフトニュースを視聴することによってイデオロギーを手がかりとした投票を行いにくくなると言えるのではないかと考え,この仮説を日本の世論調査データを用いて検証するものとして論文の構成を見直すことにした。英語論文を執筆し,海外の査読付き学術雑誌に投稿したところ,修正再投稿の招待を受け,現在改稿中である。(3) 有権者のイデオロギー的自己意識を説明するのに適した統計モデルを日本の16個の世論調査データに適用し,新しい統計モデルが従来のモデルよりもよいモデルであることを確認した。日本語で論文を書き,国内の査読付き学術雑誌に投稿中である。(4) 政党のイデオロギー位置に関する世論調査において質問文を誤解した回答者を統計モデルによって検出する研究について,世界各国の比較可能なデータに適用し,他の国でも日本と同様の傾向が見られることを確認した。日本選挙学会で報告論文を執筆した上でポスター報告を行った。(5) Twitterにおける政治家および政治に関係する言論人と一般ユーザーのフォロー関係のデータから政治家・言論人のイデオロギー位置を推定する研究に着手した。従来の手法では推定できなかった地方政治家や元政治家などのイデオロギー位置を推定することができる。来年度の日本選挙学会にポスター報告として採択された。(6) 有権者のイデオロギーの根底にある価値観に関して,独自のサーベイによって,日本ではアメリカと比べて党派性による違いが見られないことを確認した。既に論壇誌の解説論文において簡単な分析結果を報告したが,本格的な分析は来年度の日本政治学会で報告することが決まっている。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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世界
巻: 2015年4月 ページ: 188-197
40020380703
Japanese Journal of Political Science
巻: 16 (1) 号: 1 ページ: 114-137
10.1017/s1468109914000413
年報政治学
巻: 65(1)(印刷中)
130006905584