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人体の筋粘弾性のシナジーに基づく巧みな動作を行うロボットの制御

研究課題

研究課題/領域番号 13J08593
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 知覚情報処理・知能ロボティクス
研究機関東京大学

研究代表者

仲田 佳弘  大阪大学, 基礎工学研究科, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2013
研究課題ステータス 完了 (2013年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2013年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードリニアバーニアモータ / 腱振動刺激 / 粘弾性
研究概要

私たちが生活する実環境でロボットが活動するには, 人や物体と安全に接触できる必要がある. 特に外乱や, 撃力を受ける場合の動作制御は重要である. そこで, 申請者は実環境に適応して活動していると考えられる人の構造に着目し, 筋のように出力の粘弾性を制御できるリニアアクチュエータによる冗長な筋骨格構造を持つロボットの研究・開発を行ってきた. しかし, 多自由度ロボットにおいて, 各アクチュエータの弾性だけでなく粘性を制御することは容易ではない.
本研究では, 筋の共収縮により実現される粘弾性に幾つかの組(シナジー)を考えることができ, 粘弾性の調整はタスクに応じてその組を学習することで実現できるという仮説を立てる. タスク遂行時の人の筋の活性度から, 粘弾性調整のレベルでのシナジーを抽出できれば, 筋骨格ロボットにおいても, 粘弾性のパラメータ空間の低次元化と制御戦略の単純化が期待できる.
本年度は, 外乱に対する筋活動の変化を調べるとともに, 制御対象である人型ロボットに用いるリニアバーニアモータを改良した. 外乱に対する筋活動の変化を調べるため, 腱への振動刺激により生じる運動錯覚を利用した, 小型振動モータを用いた振動子と制御システムを作成し, 一定の振動数の振動を肘と足首の腱に与え, その時の周辺の筋の筋電位を計測した. 個人差が大きかったが, 振動に対して筋電位が変化する様子が観察された. リニアバーニアモータの改良では, シミュレーション結果と比較して実機の推力が低下する問題の解決を試みた. 事前に実機の推力を精度よく計算できれば, 開発期間の短縮が可能となる. 可動子・固定子間のエアギャップの拡大と可動子の加工による透磁率の変化が原因であると考え, 解析モデルを修正して結果を比較するとともに, 加工後に焼鈍処理を施した可動子を用いて推力を計測した, その結果, エアギャップの変化が推力低下に大きく寄与することが明らかになった.

今後の研究の推進方策

(抄録なし)

報告書

(1件)
  • 2013 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 人工筋のためのリニアバーニアモータ2013

    • 著者名/発表者名
      仲田 佳弘, 石黒 浩, 平田 勝弘
    • 雑誌名

      日本ロボット学会誌

      巻: 31 号: 6 ページ: 552-555

    • DOI

      10.7210/jrsj.31.552

    • NAID

      10031183137

    • ISSN
      0289-1824, 1884-7145
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [学会発表] Estimation of Physical Interaction between a Musculoskeletal Robot and Its Surroundings2014

    • 著者名/発表者名
      Kenji Urai, Yuya Okadome, Yoshihiro Nakata, Yutaka Nakamura, Hiroshi Ishiguro
    • 学会等名
      International Symposium on Artificial Life and Robotics (AROB2014)
    • 発表場所
      B-Conプラザ (大分県)
    • 年月日
      2014-01-23
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [学会発表] Development and Control of a Novel Cylindrical IPM Linear Vernier Motor for Compliant Robot Actuation2013

    • 著者名/発表者名
      Yoshihiro Nakata, Kenji Kitani, Tatsuya Fujimoto, Hiroshi Ishiguro, Katsuhiro Hirata
    • 学会等名
      The 39th Annual Conference of the IEEE Industrial Electronics Society (IECON 2013)
    • 発表場所
      Austria Center Vienna (オーストリア)
    • 年月日
      2013-11-13
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [学会発表] 回生ブレーキを利用したリニア電磁アクチュエータ駆動一脚跳躍ロボットの高効率駆動2013

    • 著者名/発表者名
      木谷 健二, 仲田 佳弘, 平田 勝弘
    • 学会等名
      電気学会リニアドライブ研究会
    • 発表場所
      大阪工業大学(学校法人常翔学園)大阪センター(大阪府)
    • 年月日
      2013-08-08
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.yoshihiro-nakata.net/

    • 関連する報告書
      2013 実績報告書

URL: 

公開日: 2014-01-29   更新日: 2024-03-26  

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