研究課題/領域番号 |
13J08721
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
思想史
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研究機関 | 国際基督教大学 |
研究代表者 |
柴田 真希都 国際基督教大学, 教養学部, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
2,520千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 420千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2014年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2013年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 知識人 / 内村鑑三 / ニーバー / 南原繁 / 丸山真男 / 福沢諭吉 / 預言者 / 社会改革 / R・ニーバー / 丸山眞男 / E・W・サイード / 福澤諭吉 / 政治的 / 明治 / 公共性 / 近代 / 中江兆民 / 共和主義 / キリスト教 |
研究実績の概要 |
本年度は所記の研究課題に対して、主として二つの方法的視座から研究を深めた。一つ目は、知識人論やそれに隣接するテキストから公的人間の責務や規範をめぐる議論を参照して、現実の政治現象に関わる諸姿勢を整理し、分析するための言説を選定することである。二点目は、それら言説を背景や補助線としながら、明治の知識人の具体的な対政治的姿勢とその規範的意味を、比較知識人論として明らかにすることである。 一点目については、ラインホールド・ニーバー、南原繁、丸山眞男らの著作を研究した。R.ニーバーについてはNature and Destiny of Manを主なテキストに、聖書的人間観とそこに根付く社会倫理という視点から、旧約小預言書の一つ「アモス書」の解釈とその応用に着目し、内村鑑三との比較研究を行った。そこでは両者とも緊急性の意識において「アモス書」の言葉を同時代社会に提出したこと、古代イスラエルと目前に観察される自国内外の出来事との間に構造的類比を認める知的感性が働いていたことなどを論証して、その成果を学会報告した。ニーバー研究との関わりで読み進める南原繁や丸山真男については、一昨年11月のシンポジウムで報告された内容が整理され、共著として単行本に収められた。 以上と並行して知識人論としての内村研究の集大成を準備した。すなわち、博士学位論文「明治知識人としての内村鑑三」が、学術出版社のみすず書房より、単著として出版される運びとなり、そのため公表済みの内村論の改稿作業が進められた。また、昨年度学会報告された、比較知識人論としての福澤・内村比較論が投稿論文にまとめられ、査読を通過して『近代日本研究』の最新号に掲載された。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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