研究課題/領域番号 |
13J08747
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
西口 雄基 東京大学, 総合文化研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2015年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2014年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2013年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 抑うつ / 注意 / 介入研究 / 感情 / 感情刺激 / 不安 / 認知バイアス |
研究実績の概要 |
昨年度の研究では抑うつの高い個人においてポジティブ刺激への不注意が観測された。ネガティブ刺激への注意を低減させる手法については多く研究されているものの、ポジティブ刺激に対する注意に着目した研究はほとんどない。そこで本年度はポジティブ刺激に対する不注意の修正法確立を目標として研究を行った。 Nishiguchi et al. (2015)ではより効率的にネガティブ刺激への注意を低減させるトレーニングが開発された。この改良された注意バイアス修正法を応用してポジティブ刺激への注意を増進することが可能ではないかと考え、実験を行った。参加者をポジティブ刺激への注意を増進させるトレーニング課題を課す介入群と一般的な注意バイアス研究で用いられるDot-probe課題を繰り返し課すだけの統制群の2群に分けて実験を行った。しかしながら、本研究では介入群におけるポジティブ刺激への注意を統制群と比較しても有意な差が得られなかった。ポジティブ刺激への注意増進に挑戦した数例の先行研究のほとんどで、本研究と同様の結果が報告されている。本研究では先行研究で用いられていたトレーニングよりもより高い効果が期待されるトレーニング課題を用いたが、ポジティブ刺激への注意増進に失敗している。ポジティブ刺激に対する注意を計測する際、あらかじめポジティブ刺激を探索する構えが無い場合には注意が捕捉捕捉されにくいため、Dot-probe課題のような感情刺激に注意を向ける必然性のない課題では注意バイアスの修正やその効果測定が難しい可能性がある。本研究では仮説通りの結果を得ることができなかったものの、現行の注意バイアス修正法の限界点を指摘することができたと言える。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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