研究課題/領域番号 |
13J09120
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
鈴木 健太 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
4,320千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 720千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2013年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 現代史 / ユーゴスラヴィア / 東欧 / ナショナリズム / 民衆運動 / 社会主義 / 1989年 / 東欧改革 / セルビア:スロヴェニア:クロアチア:マケドニア / セルビア : スロヴェニア : クロアチア : マケドニア |
研究実績の概要 |
本年度は、中央ヨーロッパ大学(ハンガリー)での1年間の在外研究を通して研究課題を進めた。中心的課題である1980年代末ユーゴスラヴィアにおける民衆運動とナショナリズムの関係について、これまでの成果と課題を踏まえつつ、主として、1:民衆運動の拡大と政治化、2:民族/共和国を代表する大衆運動、に関する分析・検討に取り組んだ。 その際、旧ユーゴスラヴィアの主要都市で現地調査を実施し、史資料収集や研究者との意見交換を行う一方、東京での出張滞在において、日本語文献を中心とした史資料の補填、国内研究者との意見交換にあたった。 1については、前年度に続き、ヴォイヴォディナ自治州を中心に1988年夏からセルビアで多発したデモ・集会を検討し、論考にまとめた(論文は2016年度中に学術雑誌に投稿予定)。また1を補完する議論として、セルビアの1987年9月の局面を題材に、共産党指導部のナショナリズムに対する姿勢とそれをめぐる論争について考察した(『東欧史研究』掲載論文)。 2に関しては、民衆運動が大衆化し、ナショナリズムと結びつく過程を多角的に見るため、1で扱ったセルビア/ヴォイヴォディナの事例を、同様の現象が散見されるスロヴェニアの事例と比較検討した。これにより、大衆運動を通してナショナリズムが顕在化する様相を示すとともに、共通する運動の展開と構図を把握した(西洋史学会大会での報告)。 加えて、1980年代末におけるユーゴスラヴィアと東欧各国の事例の比較検討に取り組み、民衆運動の展開とナショナリズムの関係が、当時の東欧で一定の政治的変化に寄与した点を再確認した。そして1のヴォイヴォディナ/セルビアの検討をもとに、ユーゴスラヴィアにおける民衆運動を介した政治参加の拡大を示し、国家解体に連なる当時の諸事象を同時代の「東欧改革」の文脈のなかで再検討する可能性を提示した(クラクフでの国際会議報告)。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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