研究課題/領域番号 |
13J09142
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
各国文学・文学論
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大澤 耕史 東京大学, 人文社会系研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
4,320千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 720千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2013年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | ユダヤ教 / キリスト教 / イスラーム / 聖書解釈 / シリア・キリスト教 / ユダヤ文学 / 教父文学 / ミドラッシュ / アガダー / ユダヤ学 |
研究実績の概要 |
本年度も昨年度に続き、研究計画時のユダヤ教・キリスト教・イスラームという三つの比較軸に、ギリシア・ラテン語圏のキリスト教とシリア語圏のキリスト教を加えた実質四者間の比較を行った。具体的な作業としては、ユダヤ教とキリスト教については主にこれまでの分析結果を論文や研究発表の形でまとめ、イスラームについては一次文献の内容の収集・分類が中心となった。 まずはユダヤ教とキリスト教の比較にシリア‐キリスト教という要素を組み込むべく、先行研究やそれらで言及されている一次資料の分析を進めた。その際には、昨年度以前から活用しているヘブライ語聖書出エジプト記32章の金の子牛像事件の解釈を用いて、具体的な対象についての比較分析という姿勢を重視した。 このようにして得られた複数の宗教間の比較研究の立脚点に基づき、他方ではより具体的な問題についてのユダヤ教とギリシア・ラテン/シリア‐キリスト教の比較も進めていった。これらの三者が、ある聖書中の出来事の罪をどのような問題としてとらえてきたか、そして本研究課題に直結する三者におけるモーセ像についてである。この結果に、現在分析をまとめているイスラームの解釈を加えることで、ユダヤ教・キリスト教(ギリシア・ラテン/シリア)・イスラームの各々の立場における差異だけでなく、地理的な差異も視野に入れた複合的な比較分析が行われる見通しである。 全体としてイスラームについての分析が当初予定よりも遅れ気味であるが、その分の時間でユダヤ教とキリスト教の内部の差異を詳細に論じることができた。その結果として、容易に線引きできる単純な一枚岩の集団同士の比較ではない、地理的・政治的状況などに応じてより複雑に絡み合った三者(内外)の様相を提示できたことは、予想以上の収穫であった。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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