研究課題/領域番号 |
13J09729
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
長田 華子 東京大学, 社会科学研究所, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2013
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2013年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | グローバル金融危機 / 南アジア / 新国際分業 / 縫製産業 / ジェンダー |
研究概要 |
本研究の目的は、グローバル金融危機以降の南アジアにおける新国際分業の現局面をジェンダーの視点から分析することにより、南アジアの特性を析出するものである。具体的には、日系多国籍縫製企業によるインドおよびバングラデシュへの移転と両国における縫製工場での日本向け衣料品生産および労働過程、世帯保持状況をジェンダーの視点から分析することにより、南アジアにおける新国際分業の特性を明らかにする。平成25年度は、本研究の1年目にあたり、主として申請者がこれまでに行ってきたバングラデシュとの比較から、インドの縫製産業の生成発展の歴史とその構造的特徴を考察することにつとめた。特に、インド経済に関する先行研究を精読したうえで、インド縫製産業に関する先行研究を読み解き、バングラデシュとの差異に注意しながらインドの縫製産業の特徴を明らかにした。また、2014年2月には、インド、タミルナードゥ州のコインバトール市とティルプール市で現地調査を行った。調査を通じて、コインバトール市、ティルプール市では、小規模な工場が互いに連携しながら(たとえば、染色工場、縫製工場、刺繍工場など)世界市場向け商品の製造を行っていることを明らかにした。バングラデシュの大規模工場の多くが、一つの工場で世界市場向け商品を一貫製造しているのと大きな違いである。 上述のインドの縫製産業に関する調査研究に加えて、本年度は、これまでのバングラデシュの縫製産業に関する研究をまとめたものを、単著の研究書(『バングラデシュの工業化とジェンダー―日系縫製企業の国際移転』として、株式会社御茶の水書房より刊行した。
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今後の研究の推進方策 |
(抄録なし)
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