研究課題/領域番号 |
13J10198
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学(英文学を除く)
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
金沢 友緒 東京大学, 人文社会系研究科, 特別研究員(DC2)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
|
配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2014年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2013年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
|
キーワード | О.П.コゾダヴレフ / ドイツ留学 / 18世紀ロシア / エカチェリーナ2世 / 啓蒙主義 / ヴィーラント / ゲーテ / ロシア・センチメンタリズム / O. Pコゾダヴレフ / 啓蒙思想 |
研究実績の概要 |
本研究の課題は近代ロシア文学成立の初期である18世紀後半から19世紀初頭に外国文化が果たした役割、特にロシアの上流社会の知的発展の拠り所であったドイツ文学、文化の役割を明らかにすることであった。調査の際には具体的な研究対象として、ドイツへ国費留学で派遣された知的エリートの1人О.П.コゾダヴレフの活動に注目し、彼がドイツでの教育と経験を経て、帰国後に移入した作品、及びその文化的表象を調査し、これらが近代ロシア文学形成に果たした役割について考察した。 コゾダヴレフはむしろ政治家として評価された人物であったが、本研究では彼の文学活動を取り上げ、ゲーテの演劇『クラヴィーゴ』の翻訳や雑誌『ロシア語愛好者の話し相手』(1783-1784)での編集及び執筆作業、晩年の10年にわたる《北方郵便》紙の編集活動等の調査と考察を行った。その結果、コゾダヴレフがライプツィヒ大学留学中に得た幅広い教養と視野を生かしながら、常に西欧諸国の文化・文学を相対的に捉えようと試みていたことが明らかになった。コゾダヴレフの傾向は当時の他のドイツ留学生達にも共通して認められるものであった。 これは、他の先進諸国に比して言語や文化の形成において遅咲きであったドイツが、18世紀ロシアの知的階層にとって文化的発展のためのモデルとしての意味を有していたことと関わりがある。 以上の調査と考察を行うに際しては、研究期間中サンクト・ペテルブルグのロシア科学アカデミー・ロシア文学研究所に所属し、研究所で雑誌を閲覧し、市立図書館で新聞資料を収集した。 研究成果はペテルブルグのロシア文学研究所での研究報告会、ニージュニー・ノヴゴロドでの国際学会のほか、ポーランドでの学会等で適宜口頭発表したほか、ロシアの学術定期刊行雑誌《ロシア文学》等に論文を発表した。
|
現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|