研究課題/領域番号 |
13J10266
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐藤 弘美 東京大学, 人文社会系研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2015年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2014年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2013年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 画像コントラスト / 心理物理 / 輝度コントラスト極性 / コントラスト知覚 / コントラスト対比 / コントラスト順応 / 画像のぼけ / コントラスト極性 / 自然画像 / ぼけ |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,初期視覚系のオン・オフメカニズムの特性と役割を心理物理学的により深く解明し,さらにそれらの特性が生態学的にどのような意味を持っているのかを解明することであった.オン・メカニズムとは,視野内の特定の範囲の輝度の増分に応答する視覚メカニズムであり,オフ・メカニズムとは,輝度の減分に応答するメカニズムのことである.平成27年度には,昨年度発見した画像ぼけの知覚におけるオン・オフ信号の独立性と非対称性についての実験を進め,学会発表,国際誌への投稿を行ってきた.一般に,画像のぼけの知覚は画像の高空間周波数帯の振幅,すなわち輝度極性に関係のない絶対値のコントラストの低減によって説明可能だとされてきた.だが高空間周波数成分にも明るい部分(オン)と暗い部分(オフ)が存在する.我々は高空間周波数帯のコントラストの正値(オン成分)もしくは不値(オフ成分)の振幅を独立に操作することによって,オン成分の振幅のみを弱くしても画像の明瞭度はあまり損なわれないのに対し,オフ成分のみを弱くすると画像が著しくぼけて見えることを発見した.この結果は,視覚刺激のぼけの知覚において,高空間周波数のオフ成分(もしくはそれと相補的な低空間周波数のオン成分)が格別に重要な決定因であることを示唆している.この研究成果について,国際誌Vision Researchに投稿し,採択・掲載済みである.平成28年1月の日本視覚学会では,輝度極性に選択的なメカニズムについての一連の研究成果を発表して欲しいとの依頼を受け,生理人類学会との合同セッションにおいて口頭発表を行った.また,該当年度以前の研究成果についても国際誌Journal of Visionに投稿し,採択・掲載済みである.以上によって,輝度極性に選択的なメカニズムについての心理物理学的な検討は一通りの完成を見たと言える.
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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