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Sirt1によるユビキチン・プロテアソーム系の機能制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 13J10370
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 機能生物化学
研究機関東京大学

研究代表者

冨田 拓哉  東京大学, 薬学系研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
研究課題ステータス 完了 (2015年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2015年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2014年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2013年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードSirt1 / ユビキチン / プロテアソーム / Hsp70 / タンパク質品質管理
研究実績の概要

昨年度までの研究により、Sirt1欠損はユビキチン化タンパク質の蓄積を導き、Hsp70依存的・非依存的な両経路を介したタンパク質品質管理機構の異常を招くことを明らかにしていた。今年度はその詳細を少しでも明らかにすることを目標として研究を行った。
まずは蓄積しているユビキチン化タンパク質の性質の検証を行った。ユビキチンは7つのリシン残基とN末端のメチオニン残基を介してユビキチン鎖を生成し、これらを区別することがその機能の理解に重要である。ユビキチン鎖特異的抗体を用いてSirt1欠損細胞において蓄積しているユビキチン鎖の種類を調べたところ、K48鎖であることが判明した。さらにこれらのプロテアソームとの結合も観察されたため、Sirt1欠損はプロテアソームに分解されるべきユビキチン化タンパク質の蓄積を引き起こすことが判明した。
しかしながら、昨年度までの研究においてSirt1欠損はプロテアソーム活性に影響を与えないことが分かっており、事実プロテアソーム阻害剤であるMG132を添加するとSirt1欠損細胞においてもユビキチン化タンパク質の顕著な蓄積は野生型細胞と同様に観察された。また、細胞内タンパク質分解におけるもう一つの主要な経路であるオートファジーの阻害時にもユビキチン化タンパク質の蓄積が観察されることが知られていることから、オートファジー阻害剤であるBafilomycin A1を用いた実験を行ったところ、本研究で用いているSirt1欠損細胞でのユビキチン化タンパク質の蓄積はオートファジー不全によるものではないことがわかった。
以上の結果と昨年度までのシャペロンの解析より、Sirt1欠損細胞ではユビキチン化タンパク質の分解系ではなく、ユビキチン化される不良タンパク質の生成が亢進している状況であることが明らかとなった。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(3件)
  • 2015 実績報告書
  • 2014 実績報告書
  • 2013 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2015 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] Sirt1-deficiency causes defective protein quality control2015

    • 著者名/発表者名
      Tomita T, Hamazaki J, Hirayama S, McBurney MW, Yashiroda H, Murata S
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 5 号: 1 ページ: 12613-12613

    • DOI

      10.1038/srep12613

    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著 / 謝辞記載あり
  • [学会発表] Analysis of the turnover mechanism of the proteasome2015

    • 著者名/発表者名
      Takuya Tomita & Shigeo Murata
    • 学会等名
      平成27年度 新学術領域【ユビキチン制御】若手ワークショップ
    • 発表場所
      アピカルイン京都(京都)
    • 年月日
      2015-07-02
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [学会発表] Sirt1によるHsp70を介したタンパク質品質管理2013

    • 著者名/発表者名
      冨田拓哉, 濱崎純, 平山尚志郎, 八代田英樹, 村田茂穂
    • 学会等名
      新学術領域「ユビキチンネオバイオロジー : 拡大するタンパク質制御システム」平成25年度第2回領域会議
    • 発表場所
      静岡県熱海市熱海ニューフジヤホテル
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [備考] 東京大学薬学系研究科蛋白質代謝学教室HP

    • URL

      http://www.f.u-tokyo.ac.jp/~tanpaku/

    • 関連する報告書
      2015 実績報告書 2014 実績報告書
  • [備考] 東京大学薬学系研究科蛋白質代謝学教室HP

    • URL

      http://www.f.u-tokyo.ac.jp/~tanpaku/

    • 関連する報告書
      2013 実績報告書

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公開日: 2014-01-29   更新日: 2024-03-26  

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