研究課題/領域番号 |
13J10515
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
内藤 瑞 東京大学, 工学系研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2014年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2013年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | siRNA / PICミセル / ATP応答性 / 合成高分子 / 核酸治療 / フェニルボロン酸 |
研究実績の概要 |
水溶性高分子(ポリエチレングリコール)と正電荷を有する高分子(ポリカチオン)のブロック共重合体のポリカチオン側鎖へとフェニルボロン酸基を導入した合成高分子と、siRNAとを水中で撹拌混合することでポリイオンコンプレックス(PIC)ミセルを調製した。昨年度までに、試験管内での実験においてはATP濃度に応答するPICミセルの崩壊が確認されていたが、培養細胞に対する効果には未だ課題が残されていた。 本年度の研究においては、合成高分子組成の最適化を行うことでPICミセルの培養細胞に対する機能向上を試みた。具体的にはポリカチオンセグメント鎖長及びフェニルボロン酸導入数の最適化を行った。更に、siRNAの末端に疎水性基であるコレステロール基を修飾し、siRNA自身の疎水性を向上させることでPICミセルの安定化を図った。その結果、昨年度のPICミセルよりもフェニルボロン酸の導入率の低い組成においてのPICミセルの安定性が得られ、細胞外環境において安定なPICミセルの組成パラメータが明らかとなった。更に、課題であった培養細胞に対する遺伝子発現抑制効果の向上も確認されたことから、細胞内のATP濃度に応答してsiRNAを放出可能な新たなsiRNA内包PICの調製に成功した。 本研究によって明らかにされたフェニルボロン酸の導入によるATP濃度応答性高分子ミセルは世界初の画期的な知見・技術であり、siRNAのデリバリーのみならず他のDDS技術の基板等として使用も期待されることから、重要度の高い研究であったといえる。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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