研究課題/領域番号 |
13J10743
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
科学社会学・科学技術史
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
礒部 太一 東京大学, 医科学研究所, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2013
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2013年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 市民参加 / 被験者・患者 / BMI / 科学技術社会論 / ELSI研究 |
研究概要 |
本年度は、研究目的として設定した1点目の研究課題である「BMIの技術開発の上流、特に医療現場において、被験者や患者、専門家というアクターも関与する形でのBMIのアップストリーム・エンゲージメントの構築と包括的研究」の一部を遂行した。 近年の医療応用BMI研究においては、ALS患者(筋萎縮性側索硬化症)や筋ジストロフィー患者など四肢の自由がきかなくなる難病の方々の外部への意思表示やコミュニケーション手法、またコンピュータなどの外部機器の操作を可能なものとすることで、生活の質(Quality of Life : QOL)の向上をもたらす技術が開発されている。現段階において被験者や患者の希望や意見を技術開発に取り組むことで、より現状に即した意義のある技術が研究・開発され社会に普及していくことが求められている。 上記の背景はあるものの、BMIを対象とした被験者・患者参画を考える場合、これまでの他の科学技術や医学への被験者・患者参画に関連する研究の蓄積の活用、またそれらと本研究の差別化を図る必要がある。そのため、本年度は主に、国内外の被験者・患者参画研究について先行研究レビューを行った。特に、科学技術社会論分野の市民参加研究、医療社会学、被験者研究という主要な3領域について全体像を把握することで、BMIを対象とした被験者・患者参画をどのような形で進めるべきかの見取り図を作成中である。 また、上記と並行して、BMIの倫理的・社会的問題についての総説論文などを出版した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究の目的に関して、関連する先行研究のレビューを行い、本研究の枠組みと見取り図を作成できたことは初年度の進捗としては十分であると考える。また、本研究目的と関連する内容について、書籍や論文などを刊行できたことは研究業績としても評価に値する。
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今後の研究の推進方策 |
本研究課題は科研費補助金の最終年度であるため、今後は別の形で研究を継続する予定である。本研究課題と関連し、さらに発展的なテーマについて科研費申請なども視野に入れている。
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