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マウス精子形成関連遺伝子群の成立と特異的発現制御機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 14011228
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関大阪大学

研究代表者

野崎 正美  大阪大学, 微生物病研究所, 助教授 (30189394)

研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
2002年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
キーワードマウス / 精巣 / 生殖細胞 / レトロポゾン / 遺伝子発現 / メチル化
研究概要

マウス精巣生殖細胞特異的遺伝子の構造と発現制御機構を解析した。
(1)構造上の特徴:半数体特異的遺伝子の40%以上がイントロンレスで、レトロポゾンと考えられるが、多くは哺乳動物拡散以前に生じ、時間がたっているため、3'Poly(A)やダイレクトリピートを失っていた。これらの遺伝子はすべての染色体に散在しており、特定の領域に集中していなかった。さらにエクソン内にCpGアイランドを持つものも多く見られた。
(2)発現制御機構:Tact1遺伝子はイントロンレスでエクソン内部にCpGアイランドを持ち、上流にCpGがほとんどない。精巣では全くメチル化されておらず、体細胞ではすべてのCpGがメチル化されていて、メチル化によりプロモーター活性が抑制されることを示した。また、精巣にメチル化したTact1遺伝子を導入すると、発現しないことから、精巣での脱メチル化が発現の必要条件であることが明らかとなった。遺伝子内部のメチル化による発現制御は珍しく、精巣生殖細胞の特徴の一端を示しているのかもしれない。また、半数体特異的遺伝子6種類(Tact1,Tact2,OAZt, Scot-t1,Scot-t2,Cpa3)について、プロモーター解析を行った。これらはいずれもTATA-box等、通常のプロモーターに見られるモチーフを持たないことから、特異的因子による制御が想像された。トランスジェニック解析により、上流100bpほどと、下流5'非翻訳領域で精巣半数体精子細胞特異的発現に必要充分であることを示した。詳細なモチーフを特定するために、欠失変異および塩基置換変異プロモーターコンストラクトをin vivo electroporation法を用いて精巣生殖細胞に導入して、ルシフェラーゼアッセイを行った。その結果、CRE様配列を持つ上流エレメント、イニシエーターさらに下流領域の組み合わせが重要であることがわかった。現在、それぞれに結合する因子の同定を行っている。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Ike, A.et al.: "Structure and promoter activity of the gene encoding ornithine decarboxylase Antizyme expressed exclusively in haploid germ cells in testis (OAZt/Oaz3)"Gene. 298. 183-193 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Hisano, M.et al.: "Genomic structure and promoter activity of the testis haploid germ cell-specific Intronless genes, Tact1 and Tact2"Mol. Reprod. Dev.. (In press). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Tachibana, M.et al.: "G9a histone methyltransferase plays a dominant role in euchromatic histone H3 Lysine 9 methylation and is essential for early embryogenesis"Genes Dev.. 16. 1779-1791 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Nakamura, Y.et al.: "Molecular cloning and characterization of oppo1 : A haploid germ cell-specific Complementary DNA encoding sperm tail protein"Biol. Reprod.. 67. 1-7 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Iguchi, N.et al.: "Cloning and characterization of the human tektin-t gene"Mol. Hum. Reprod.. 8. 525-530 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Kawai, T.et al.: "Molecular cloning of a mouse collectin liver1"Biosci, Biotechnol. Biochem.. 66. 2134-2145 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2018-03-28  

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