研究課題/領域番号 |
14011233
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
加藤 菊也 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 寄付講座客員教授 (60194809)
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研究期間 (年度) |
2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
2002年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
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キーワード | reverse transfection / atelocollagen / 遺伝子発現プロファイル / 定量PCR |
研究概要 |
マウス小脳の生後発達過程及びラット培養細胞PC12を用いたトリプレットリピートに関する研究において、ATAC-PCRによる高精度な遺伝子発現プロファイル解析を行うと同時に、培養細胞系での大規模な遺伝子機能解析のための技術開発を行っている。今年度は細胞内へのDNA導入法としてreverse transfection法及びatelocollagenを用いたtransfection法について検討し、実験法を確立した。reverse transfection法は、1枚のスライドガラス上で数千の遺伝子を発現する細胞を観察することができる。Green FuluoroProteinを発現ベクターに組み込んでreverse transfectionを行った結果では、3種類のplasmidベクターでそれぞれ良好な結果が得られた。また、atelocollagenはplasmid DNAのみでなくアデノウイルスベクターやsiRNAを安定して細胞内に導入できるバイオマテリアルとして注目されており、遺伝子導入後にそれぞれの細胞の形態変化をArrayScan II (Cellomics社)により自動的に検出・解析するシステムが確立されている。これらの方法により、一回の実験で数百の遺伝子を発現する細胞を観察し、薬剤処理など培養条件を変化させて多数の遺伝子の機能を調べることが可能になった。現在、分化の程度の異なる小脳顆粒細胞間で発現の変化する307個の遺伝子の全長ORFをクローニングし、PC12細胞を用いて機能解析を行っている。今後、解析に用いる遺伝子のクローニングを進め、mRNAおよびタンパク質の2つの面から大規模な解析を行うことによって、これまで解析の難しかった哺乳類における発現プロファイル研究に新たな進展がみられると期待される。
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