研究課題/領域番号 |
14013006
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
泉 哲郎 群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (00212952)
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研究分担者 |
水谷 伸 群馬大学, 生体調節研究所, 助手 (20323371)
五味 浩司 群馬大学, 生体調節研究所, 助教授 (90293240)
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研究期間 (年度) |
2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2002年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | 糖尿病 / 肥満 / 量的形質遺伝子座 / モデル動物 / コンジェニックマウス |
研究概要 |
我々は、肥満を伴うヒト2型糖尿病のモデルであるTSOD(Tsumura, Suzuki, Obese Diabetes)マウスの遺伝学的解析を行い、血糖値、インスリン値、体重などに関する量的形質遺伝子QTLs(quantitative trait locus)の実体の解明をめざしている。これまで見出された第11,第2,第1染色体上のQTLsに関するコンジェニックマウスを確立し、その染色体上の局在領域を狭めている。 これまで最も解析の進んでいるのは、第2染色体上の体重に関与するQTL(Nidd5)である。D2Mit296-D2Mit194(約110Mb)の領域を正常マウスの染色体と置換したコンジェニックマウス(TSOD.Balbc/A-Nidd5)はTSODより20%ほど体重が少なくなる。そこで、さらに原因遺伝子の候補領域を狭めるために、TSOD.Balbc/A-Nidd5とTSODを交配し、17系統のコンジェニックマウスを作製した。作製したマウスは、離乳後、体重を毎週測定した。また、18週齢で糖負荷試験、20週齢で体重、全長(鼻から肛門距離)を計り、その後解剖し鼠蹊脂肪、生殖腺脂肪、腸間脂肪、腹部後背部脂肪、肩胛骨下脂肪の各脂肪組織の重量を秤量した。その結果、第2染色体上の約12.8Mbの領域に体重、脂肪・体重比に関わる遺伝子が存在することが強く示唆された。この範囲にはゲノムデータベースの検知により既知34個、新規15個の遺伝子が存在している。 第11染色体上の耐糖能に関するQTL(Nidd4)については、11種のコンジェニックマウスを作製し、その耐糖能を測定し、どの領域に遺伝子が存在するか調べている。また第1染色体上の体重に関するQTL(Nidd6)については、6種類のコンジェニックマウスを作製し、その体重を測定し、遺伝子局在部位を調べている。
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