研究課題/領域番号 |
14013026
|
研究種目 |
特定領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
|
研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
樋口 京一 信州大学, 医学部, 教授 (20173156)
|
研究分担者 |
中村 明宏 信州大学, 医学部, 助手 (50313854)
清水 基行 京都大学, 医学部, 助手
|
研究期間 (年度) |
2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2002年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
|
キーワード | 老化促進モデルマウス / 遺伝学的解析 / 骨粗鬆症 / SAMP6 / コンジェニックマウス / 骨量 / 染色体領域 / 卵巣除去 |
研究概要 |
我々はSAMP6のlow peak bone massに連鎖する第11、13、X各染色体のintervalを一つずつ持つcongenic mouseを作製し、polygene系の遺伝形式であるSAMのシステムをsingle gene系の遺伝形式に変換することに成功した。更にSAMP6と、高骨量系のSAMP2のintervalをSAMP6のゲノムへ導入したcongenic系統P6.P2-pbd1^b(第11染色体)、P6.P2-pbd2^b(第13染色体)を交配して、recombinationにより、より短いSAMP2のintervalをもつsubcongenic系統を前者で10系統、後者では5系統作製した。これらの系統のpeak bone massを測定しcongenic mappingを行ない、どちらも3〜5cMまで原因遺伝子の位置を狭めることができた。マウスゲノムプロジェクトデータより第13染色体の候補遺伝を選び、coding regionの塩基配列を調べたが、残念ながら特に異常はなかった。また、X染色体のcongenic mouseであるP2.P6-pbd3^aのpeak bone massはSAMP2と変わらないが、加齢に伴う骨量減少速度は緩やかで高齢では高骨量となった。卵巣切除を加えた場合この効果はなくなり、SAMP2と同程度の骨量減少を示した。このことからX染色体のP6のintervalは加齢による減少速度を遅らせていることが示された。候補遺伝子であるbiglycanのcoding regionのみ塩基配列を調べたが特に異常はなかった。また、SAMP6は卵巣切除によっても骨量減少をきたさず、X染色体以外の作用が関わっていると推察される。この結果は、Jilkaらのex vivoの結果をin vivoで裏付ける。
|