研究課題/領域番号 |
14013028
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
古川 鋼一 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80211530)
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研究分担者 |
古川 圭子 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (50260732)
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研究期間 (年度) |
2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
2002年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
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キーワード | DNAチップ / 糖転移酵素 / DNAアレイ / GB3 / 糖鎖合成酵素 / 糖鎖遺伝子 |
研究概要 |
神経変性疾患および癌の病態診断と治療法の開発に資することを企図して、約130種の糖鎖合成酵素遺伝子の発現プロファイルの解析のためのDNAチップの開発をめざした。70merの糖鎖合成酵素遺伝子オリゴDNAを合成して、スライドグラス上にスポットした。発現パターンが判明している細胞株を用いて、polyA RNAの蛍光標識を行い、ハブリダイゼーションを行ったところ、その結果と糖脂質発現のパターンとは合致しなかった。そこで、カンパニーの協力により、50merのオリゴDNAを合成して、3次元カラムに固定したアレイを作成した。本アレイを用いて、既知の5遺伝子、それらを高発現する細胞株由来のRNAを用いて同様の解析を行ったところ、糖鎖発現と概ね一致する遺伝子発現パターンが得られると共に、ノザンブロットの結果とも大体一致するintensityと検出感度が得られることが示唆された。現在、さらにstringencyを厳しくした条件で特異性の高いシグナルが得られるように工夫を重ねており、得られるはずの条件下で、アレイ全体のハイブリダイゼーションを行って、まず細胞株における発現プロファイルを解析したいと考えている。その後で、様々な固形腫瘍における発現プロファイルの解析へと展開する予定である。一方、糖脂質Gb3合成酵素と血液型P1合成酵素との異同が以前より問題になってきたが、Gb3合成酵素遺伝子導入細胞を用いて、両者が同一であることを明らかにした。さらに、血液型P1とP2の違いが、Gb3合成酵素遺伝子の構造変異にあるのではなく、同遺伝子の発現調節領域にP2特異的変異が2ケ所存在することを明らかにした。現在、この5'上流領域のプロモーター活性と、人種間の差異の有無を検討中である。
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