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解毒・排出系の遺伝子多型に基づく薬剤応答・副作用の予測

研究課題

研究課題/領域番号 14013048
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関九州大学

研究代表者

松崎 彰信  九州大学, 医学部, 助教授 (90238999)

研究分担者 和田 守正  九州大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (20220965)
研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
2002年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
キーワードオーダーメード医療 / ABCトランスポータ / 副作用 / MRD遺伝子 / MRP遺伝子 / 白血病 / 遺伝子多型
研究概要

【目的】薬効および副作用発現の遺伝的背景を把握することにより、個人に最適化されたオーダーメード治療を確立し治療効果の向上や副作用の軽減を図る。薬剤の解毒および排出に関わる分子の遺伝子多型は薬剤反応性や副作用発現に大きな影響を持つ。本研究では、排出系機構の実体であるABCトランスポータ遺伝子をモデル系とし、遺伝子多型に基づいた薬効・副作用の予測を行う。
【本年度の成果】(1)MRP2遺伝子について35個のエキソンと周辺イントロンを解析し、エキソン部に4か所、イントロン部に6か所、プロモーター領域4kbに10か所の多型を同定した。(2)小児白血病患者におけるMRP2遺伝子多型と副作用の関連についてメソトレキセートを中心に解析した。(3)MDR1およびMRP2遺伝子プロモーター領域の多型と遺伝子発現量に相関を見いだした。レポーターアッセイを用い、MDR1遺伝子発現量に影響を及ぼす多型の効果を解析した。
【本年度達成できなかったこと】現行のがん治療の多くは多剤併用療法であり、特定の薬剤の副作用と遺伝子多型の明らかな相関を証明することが困難であった。顕著な薬効・副作用を示す症例を積極的に収集することが必要と思われる。
【今後の獲得目標】(1)MRP1,3,4遺伝子の多型収集:MRP2遺伝子と同様、全塩基配列の決定により多型の収集を行う。(2)遺伝子多型と薬剤応答性・副作用発現の関連解析の拡大:薬剤の血中濃度、尿などへの排泄量、腫瘍細胞の減少速度、長期寛解率、血液生化学データなどと多型との相関を解析する。(3)遺伝子発現の個人差の分子的背景解析:エピジェネティックな機構による異物排出系の個人差を検討する。MRP1,2,3遺伝子のプロモーター領域CpG部位のメチル化状態を定量し、発現量の決定に重要な部位を特定する。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tada Y, Wada M, Taguchi K, et al.: "The Association of DAP-kinase Hypermethylation with Early Recurrence in Superficial Bladder Cancers"Cancer Research. 62. 4048-4053 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Hattori H, Matsuzaki A, Suminoe A, et al.: "Polymorphisms of transforming growth factor-beta 1 and transforming growth factor-beta 1 type II receptor genes are associated with acute graft-versus-host disease in children with HLA-matched sibling bone marrow transplantation"Bone Marrow Transplantation. 30. 665-671 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2018-03-28  

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