研究課題/領域番号 |
14013055
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
奥井 理予 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20327654)
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研究期間 (年度) |
2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
8,100千円 (直接経費: 8,100千円)
2002年度: 8,100千円 (直接経費: 8,100千円)
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キーワード | 一本鎖抗体 / 抗体ライブラリ / ヒト型 / 相同組換え / ファージディスプレイ / 人工抗体 / イムノグロブリン / 整列化 |
研究概要 |
本研究の最終目的は、すでに所属研究室で独自に作製したヒト型一本鎖抗体ライブラリを用い、多数の抗原ペプチドに対するアフィニティーの高い抗体を単離し整列化する方法論を確立することである。具体的な方法としては、ビーズ上にペプチドを合成した抗原ペプチドライブラリを作製し、一本鎖抗体ライブラリを用いてスクリーニングを行う。ファージ抗体と結合したペプチドビーズについて、ビーズ上のペプチド配列をマススペクトルあるいはペプチドシーケンサーを用いて決定し、ファージ抗体と抗原ペプチドの配列を対応させる。このように、あらかじめペプチド抗原に対する抗体を整列化しておくことにより、抗原のスクリーニングが容易になるだけなく、ペプチド配列をデータベース化すれば各種特異抗体のスクリーニングも不要になる可能性もある。 本研究では我々が独自に作製した10^<10〜11>以上という膨大なレパートリーを有する抗体ライブラリから、多数の抗原に対する抗体ファージを網羅的に短期間でスクリーニングするシステムの開発を目指した。 今年度は、抗原ペプチドライブラリによるスクリーニング法の条件検討を行った。まずコントロールペプチドビーズおよび20^3すなわち8000種のペプチドが結合したビーズの試作を依頼した。この試作品のペプチドビーズを用いてスクリーニングを行い、ビーズ上のペプチドに結合するファージ抗体を単離した。現在、得られた抗体ファージの整列化の条件検討を行っている。今後、このシステムを発展させ、整列化抗体による網羅的解析を行うためのシステムを構築する予定である。 これまでに抗体の整列化に関する報告はほとんどないことから、本研究の成果は疾患の診断や治療に役立つ抗体を迅速かつ大量に得られる有用な手段となるであろう。また、機能ゲノム解析の一環としてのタンパク質大規模研究(プロテオミクス)にも大いに貢献できるものと期待される。
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