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ゲノム再構成の制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 14014208
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東京大学

研究代表者

名川 文清  東京大学, 大学院・理学系研究科, 講師 (10241233)

研究分担者 西住 裕文  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (30292832)
研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
2002年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
キーワード抗原受容体遺伝子 / V(D)J組み換え / トランスポゾン / フットプリント解析 / 嗅覚受容体遺伝子 / 比較ゲノム
研究概要

本研究では、哺乳類における2大受容体遺伝子ファミリーに着目し、これらがいかにして形成され、現在その機能を高度に発揮しているのかを明らかにすることを目的とした。
1)抗原受容体遺伝子
免疫系において抗原受容体遺伝子に見られるV(D)J組み換えは、脊椎動物の進化の過程で偶然挿入されたトランスポゾンの切り出し反応を利用したものと考えられており、実際組換え酵素であるRAGタンパク質によって切り出されたsignal-end(SE)がin vitroではトランスポーズすることが知られている。V(D)J組み換えがトランスポゾンと異なる点は、12/23ルールという組み換え基質の組み合わせによる制約である。本研究では、12/23ルールの分子基盤を明らかにすることを目指し、12/23ルールに従って形成された高次複合体のフットプリント解析を行った。その結果、組み換え反応の進行に伴って、複合体の構造が大きく変化することが明らかとなった。高次複合体のフットプリントは本研究によって初めて示され、12/23ルールを理解するために重要な成果だと考えられる(Nagawa et al. Mol.Cell.Biol.2002)。
2)嗅覚受容体遺伝子
哺乳類には、約千個の嗅覚受容体遺伝子が存在し、個々の嗅神経細胞においてはこれらの中から一種類の受容体遺伝子が選ばれて発現する。本研究では、ヒト及びマウスのゲノムを比較することにより、嗅覚受容体遺伝子が進化の過程で遺伝子変換(gene conversion)を起こしてきた可能性を示すデータを得た。遺伝子変換は嗅覚系の進化を考える上で今後重要なファクターになると考えられる(Nagawa et al. Gene,2002)。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Fumikiyo Nagawa: "Footprint Analysis of Recombination signal Sequences in the 12/23 Synaptic Complex of V(D)J Recombination"Mol Cell Biol. 22. 7217-7225 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Fumikiyo Nagawa: "Genomic analysis of the murine odorant receptor MOR28 cluster"Gene. 292. 73-80 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2018-03-28  

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