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細胞膜ラフト領域局在化シグナルの解明

研究課題

研究課題/領域番号 14014227
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関神戸大学

研究代表者

前川 昌平  神戸大学, 自然科学研究科, 教授 (40173695)

研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
2002年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
キーワード細胞膜 / ラフト / コレステロール / 神経 / 脳 / カルシウム / 極性 / シナプス
研究概要

1.中枢神経細胞のラフト画分の主要タンパク質であるNAP-22の脂質結合について解析し、これがフォスファチジルコリンとコレステロールを含むリポソームの膜中にコレステロールの微小集合領域を形成する機能を持つことを見い出した。この機能部位を同定するためにタンパク質をC端より欠損させた変異体を構築し、N末端の60アミノ酸配列とN末へのミリスチル酸付加が重要であることを同定した。さらにコレステロールと同様に小さな極性基を持つフォスファチジルエタノールアミンも同様に挙動することを見い出した。培養細胞での発現系ではNAP-22の局在とフォスファチジルエタノールアミン、コレステロールの共局在を見い出した。さらにTPAによるC-キナーゼの活性化によりNAP-22がラフトより解離することを観察した。
2.脳由来のラフト構成因子としてサイクリックヌクレオチドファスフォジエステラーゼ2を新たに見い出した。更にクロライドポンプがラフトに局在し、NAP-22を含むラフトと局在を同じくすることを発見した。また神経細胞様の培養細胞よりラフト存在因子としてストマチン2、letm1、KIAA0085等を見い出した。
3.グリア細胞由来のミエリン膜構築因子の内、CNPase、PLP、MOG等のラフト局在を見い出した。
4.ラフト構築因子の相互作用解析にBlue-Native PAGEが有効であることを見い出し、神経細胞、ミエリン膜由来のラフト構築因子の相互作用を解析しつつある。
5.カルシウムシグナルに関わるニューロカルシンやアネキシン6がNAP-22と結合することでラフトに局在することを見い出した。この知見はNAP-22を足場とするカルシウムシグナル機構の存在を示唆している。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 寺下 彰: "Lipid binding activity of a neuron-specific protein NAP-22 studied in Vivo and in Vitro"J.Neuroscience Research. 70. 172-179 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 松永 渉: "Expression of high levels of tubulin and mirotubule associated protein 2d in the neurohypophysial astrocytes of adult rat"Neuroscience. 111. 151-162 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 宮田清司: "Biochemical and ultrastructual analyses of IgLON cell adhesion molecules, Kilon and OBCAM, in the rat brain"Neuroscience. (In press). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 農山 健次朗: "Localization of cyclic nucleotide phosphodiesterase 2 in the brain-derived Triton-insoluble low-density fraction(raft)"Neuroscience Research. 45. 141-148 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 前川 昌平: "Molecular characterization of the detergent-insoluble cholesterol-rich membrane microdomain(raft) of the central nervous system"Biophys.Biochim.Acta. (In press). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2018-03-28  

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