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シナプス発達におけるシナプス形成初期過程から可塑的過程へのスイッチング機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 14017022
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東京大学

研究代表者

谷藤 高子 (森本 高子)  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (10311648)

研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
2002年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
キーワードシナプス形成 / シナプス可塑性 / CaMKII / ショウジョウバエ / 神経筋接合部 / シナプス発達 / スイッチング / 活動依存的
研究概要

本研究ではショウジョウバエ幼虫の神経筋接合系を用い、遺伝情報に従って大まかなシナプス形成が行われた後、どのようにして標的細胞に合わせて適切な大きさのシナプスが形成されていくのか、その分子機構を解明することを目的として研究を進めている。そのために、一つの神経細胞が2つの大きさの異なる筋肉細胞にシナプスを形成している系に着目し、標的細胞の大きさに合わせてシナプスを形成するメカニズムの解明を目指している。これまでの研究から、このメカニズムは外界にさらされていない胚の時期には存在せず、艀化後の活発な活動によって、スイッチオンされることが予想されたので、まず、感覚神経細胞の興奮を抑制することによって外界からの刺激を阻害したときに標的細胞の大きさに合わせてシナプスを形成するメカニズムはどのような影響を受けるか調べた。その結果、外界からの刺激を阻害すると、シナプスの大きさ自体は時間とともに成長することはできるが、同じ神経細胞が筋肉細胞の大きさに合わせた大きさのシナプスを形成することはできなくなっていることが明らかになった。つまり、シナプスが体の成長とともに成長するメカニズムと、標的細胞の大きさを正しく知ってバランスよくシナプスを形成するメカニズムを分離できる可能性が示唆された。現在、さらに、成長にかかわると考えられているシグナル系が標的細胞の大きさを正しく知ってバランスよくシナプスを形成するメカニズムにも関与するのかを検討し、解析を続けている。本研究で得られる結果により、遺伝情報に従って大まかに形成された神経ネットワークが全体として正しく機能するようになるために、シナプス間でどのように情報をやり取りしながら、形成されていくのかという、非常に重要な脳の神経回路形成の素過程が明らかになるものと期待できる。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kazama H., Morimoto-Tanifuji T., Nose A.: "Postsynaptic Activation of CaMKII Promotes Coordinated Pre-and Postsynaptic Maturation of Drosophila Neuromuscular Junctions"Neuroscience. 117・3. 615-625 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2022-01-20  

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