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発作性失調症2型モデルマウスを用いた発症機構の解明と遺伝子治療の試み

研究課題

研究課題/領域番号 14017032
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

三枝 弘尚  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (90261205)

研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2002年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワードCav2.1チャネル / 発作性失調症2型 / ノックインマウス / 遺伝子治療
研究概要

本研究ではP/Q型Caチャネルをコードするalpha1A遺伝子の変異に起因する発作性失調症2型(以下EA2)のモデルマウスを作製し、それを用いてEA2発症機序の解明およびその遺伝子治療法の開発を目的とする。
昨年度作製したEA2ノックインマウスおよび、その導入遺伝子にさらに改変を加えたマウスを用いて、導入したヒトalpha1Aの脳内における発現を検討した。その結果、導入したヒトalpha1A cDNAの発現量はこの2種類のマウスで10倍程度異なることが判明した。現在、これらのマウスの行動学的解析を現在すすめており、EA2モデルとしての評価を行っている。
その一方で、遺伝子治療の一つの方法としてRNA/DNAキメラオリゴヌクレオチド(以下RDOと略)の利用を試みた。現在までに種々の細胞種でいろいろな遺伝子にRDOにより点変異を導入できることが知られているが、神経系細胞でもこの手法が適用できるかは明確ではない。そこで予備的な実験としてマウスの自然発生突然変異系統leaner(laと略、マウスalpha1A遺伝子の中のあるスプライスドナー部分に点変異をもち、alpha1A遺伝子のノックアウトマウスに似た症状を示す)の小脳にポリエチレンイミンを用いてRDOを導入することを試みた。その結果、通常なら3-4週齢で死亡してしまうlaホモ接合体の中に数カ月以上生き延びる個体が観察され、RDOによる遺伝子治療が有効である可能性が示唆された。現在初代培養マウス小脳顆粒細胞にRDOを導入し、実際に遺伝子修復が起きているのか、および、もしそうならどれくらいの頻度でおこるものかをRT-PCRやgenomic DNAに対するPCRにより検討している。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Takei, T.: "Anesthetic sensitivities to propofol and halothane in mice lacking the R-type (Ca_v2.3) Ca^<2+> channel"Anesth. Analg.. (印刷中).

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Han, W.: "Altered cocaine effects in mice lacking Ca_v2.3 (α_<1E>) calcium channel"Biochem. Biophys. Res. Commun. 299. 299-304 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Saegusa, H.: "Effects of ablation of N-and R-type Ca^<2+> channels on pain transmission"Neurosci. Res.. 43. 1-7 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 三枝弘尚: "T型カルシウムチャネルの構造と機能"Clinical Calcium. 12. 792-796 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2018-03-28  

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