研究課題/領域番号 |
14017055
|
研究種目 |
特定領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
村上 富士夫 大阪大学, 大学院・生命機能研究科, 教授 (20089882)
|
研究分担者 |
小林 裕明 , 助手 (20314396)
|
研究期間 (年度) |
2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
2002年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
|
キーワード | 細胞移動 / エレクトロポレーション / GFP / 遺伝子の導入 / 正中線 / 神経細胞 / ネトリン / 後脳 |
研究概要 |
脳の発生過程では多くの細胞は生れた場所とは異なる場所へと移動する。移動距離は細胞によって異なるが、中には正中線を越えて移動するものさえあり、細胞移動は脳の形態形成を理解する上で極めて重要な問題である。本研究は脳の神経細胞の移動を解析する新しいシステムを開発し、その様式を明らかにするとともに分子機構を解明することを目的として遂行した。 本年度は我々の研究室で開発した後脳の展開培養系を用いて、移動細胞が正中線に向かって誘引される分子機構について検討をおこなった。誘引活性を担う分子に関して、これまでの我々の観察から最有力候補と考えられるネトリン-1についてその強制発現系、ネトリン-1の受容体であるDCCの機能阻害抗体、DCCのドミナントネガティブ体の発現、ネトリン-1抗体の投与を行い、ネトリン-1/DCC系がどのように細胞移動に関与しているかを明らかにするための実験をおこなった。また正中線付近にはslitが発現しているため、正中線通過の前後でのSLITへの反応性の変化を調べ、さらに翼板に特異的に発現している既知の分子に対する反応性も検討した。また発生の早い時期の胚には全胚培養系を適用することができるため、回転式胎仔培養装置を用いて培養をおこない、移動を観察した。
|