研究課題/領域番号 |
14017069
|
研究種目 |
特定領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
松原 悦朗 岡山大学, 医学部附属病院, 助手 (70219468)
|
研究期間 (年度) |
2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2002年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
|
キーワード | アルツハイマー病 / Aβ / 血液リポ蛋白非結合型Aβ / トランスジェニックマウス / メラトニン / ELISA / ダウン症候群 |
研究概要 |
本年度の研究実施計画に従い下記の検討を行った。 (1)髄液総Aβ40/42およびリポ蛋白非結A型Aβ40/42の測定 リポ蛋白非結合型Aβ40/42の作製は600μlのヒト髄液からsequence density floating超遠心法を用いてリポ蛋白分画を除去し、Aβ40/42の測定はELISAで行った。さらに、ゲルろ過法を用いて、高分子量のリポ蛋白結合型と低分子のリポ蛋白非結合型Aβ40/42を分取後、ELISAにて解析した。 (2)AD脳、正常加齢脳におけるリポ蛋白結合型と非結合型Aβ40/42の検討 6例のAD脳と4例の健常者脳から/トリス緩衝液と70%蟻酸によって可溶性Aβ40/42と不溶性Aβ40/42をそれぞれ抽出した。トリス緩衝液可溶性Aβ40/42からゲルろ過法を用いて、高分子量のリポ蛋白結合型と低分子のリポ蛋白非結合型Aβ40/42を分取後、ELISAとイムノブロットにて解析した。脳内両分子種の存在を確認し、AD脳でAβアミロイド沈着に直接関与する分子種はリポ蛋白非結合型Aβである傍証を得た。 (3)健常者、Down症候群、AD患者における血液総コレステロール測定 血液中総コレステロール濃度を測定後、総Aβ40/42及びリポ蛋白非結合型Aβ40/42との相関を検証し、AD発症のリスクファクターとなりうるかを検証した。 (4)APP過剰発現トランスジェニックマウスにおける総コレステロール測定 血液総コレステロール濃度と、脳Aβアミロイド沈着量、脳Aβ40/42プール量、血中Aβ40/42量との相関を検討した。 (5)APP過剰発現トランスジェニックマウスのメラトニン治療 APPsw miceで4ヶ月齢から15.5ヶ月齢まで0.5mg/mlのメラトニンを飲水にて投与し、脳Aβアミロイド沈着量、脳Aβ40/42プール量、脳nitrotyrosine量、寿命を指標としてメラトニンの治療効果を検討した。
|