研究課題/領域番号 |
14017071
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 高知医科大学 |
研究代表者 |
谷口 睦男 高知医科大学, 医学部, 助手 (10304677)
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研究期間 (年度) |
2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 副嗅球 / ニスタチン / 代謝型グルタミン酸受容体 / 相反性シナプス / パッチクランプ / 電気生理学 |
研究概要 |
1.副嗅球僧帽細胞-顆粒細胞間相反性シナプス電流の性質 本研究は、マウス副嗅球の相反性シナプスの性質をさらに解明するため、副嗅球スライス標本を作製し、nystatin穿孔パッチによるホールセル法(一部常套的ホールセル法)を用いて各種薬物の相反性シナプス電流に対する効果を膜電位固定下で調べた。当年度は、これまでの行動薬理学的実験からフェロモンの記憶に関与することが示唆されている機能分子の中でも特に重要と考えられる代謝型グルタミン酸受容体2型(mGluR2)に着目し、その相反性シナプス伝達に果たしている役割について調べた。 僧帽細胞に脱分極性の電位刺激を与えると、この僧帽細胞と相反性シナプスを形成している顆粒細胞が興奮して抑制性の相反性シナプス電流を発生する。 Mg^<2+>非存在下で調べた全ての細胞(n=4)において、DCG-IV(mGluR2作動薬)の細胞外投与により、相反性シナプス電流は顕著に抑制された。このDCG-IVの有する相反性シナプス電流に対する抑制作用は、LY341495の細胞外共投与により減弱した。 一方、Mg^<2+>存在下においてLY341495(mGluR2拮抗薬)を単独投与すると、相反性シナプス電流はLY341495投与前の151±5%に増加した。Mg^<2+>非存在下の場合についても同様の実験を行ったところ、相反性シナプス電流はLY341495投与前の311±25%に増加した。既に研究代表者は、相反性シナプス電流は細胞外Mg^<2+>の除去により著しく増大することを見出している。従って今回の結果は、mGluR2が相反性シナプスの活性化部位から少し離れた部位に発現しており、大きなシナプス伝達が生じる場合によりシナプス伝達の修飾に関わることを示唆した。 以上により、mGluR2が僧帽細胞-顆粒細胞間相反性シナプス伝達に重要な役割を果たしていることを個々の細胞レベルにおいて明らかにした。
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