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神経回路発生を制御する因子の遺伝学的同定

研究課題

研究課題/領域番号 14017102
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関特殊法人理化学研究所

研究代表者

浜 千尋  理化学研究所, 神経回路発生研究チーム, チームリーダー (50238052)

研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
2002年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
キーワードslender lobes / sle / ショウジョウバエ / キノコ体 / 神経 / 脳 / 細胞増殖 / 突然変異
研究概要

神経回路の形成調節機構を理解するための方策としてまず挙げられることはその調節因子を同定することである。今までに組織学的、生化学的、遺伝学的手法を用いて調節因子の同定が試みられてきたが、さらに多くの因子が明らかにされる事が神経回路の形成機構を理解する上で重要である。
われわれは本研究で、ショウジョウバエを材料に用いて従来の遺伝学的手法における化学変異誘起剤を用いた際の欠点を克服するために新たな手法で調節遺伝子を同定することを試みた。具体的には成虫脳の中のキノコ体の少数の神経細胞で発現するGAL4系統をまず同定し、そのことによりキノコ体の少数の神経繊維を可視化させた。さらに、その細胞で染色体上の任意の遺伝子を強制発現させるシステムを構築し解析を行った。都立大学、相垣研究室との共同研究により800系統の遺伝子探索系統を解析した結果、任意の遺伝子発現に伴って40%以上の系統に対してキノコ体繊維の走行や形状、マーカー遺伝子の発現量に変化が観察された。この中から、神経繊維に瘤状の構造が誘導される系統における原因遺伝子に着目し解析を進めてきた。
現在、解析を進めているslender lobes (sle)遺伝子の欠失変異株では、成虫脳におけるキノコ体の繊維束が顕著に細くなることが見い出された。この異常はキノコ体の神経細胞の数が減少することによることが判明した。従ってsle遺伝子は神経細胞の増殖を制御していることが示唆された。
今後は、キノコ体中に存在する複数の神経細胞タイプごとの増殖にどのようにsle遺伝子が関わっているのかを明らかにしていく必要がある。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Mai Saito: "Genetic analyses of essential genes in cytological region 61D1-2 to 61F1-2 of Drosophila melanogaster"Mol. Gen. Genomics.. 268. 446-454 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2018-03-28  

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