研究課題/領域番号 |
14019059
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中村 敏枝 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (00029688)
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研究期間 (年度) |
2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2002年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 感性情報 / 「間」 / ヒューマンインタフェース / 情報伝達 / 交替潜時 / 社会的スキル / 音声対話システム / 対人認知 |
研究概要 |
音声認識技術や音声合成技術の進展に伴い、種々の電子メディアを介した音声対話システムが用いられ始めている。音声による情報伝達は文字によるよりも手軽であり、年齢を問わず、また、障害や加齢に伴う視覚的弱者にとっても使いやすいという理由から、音声対話にかかわるヒューマンインタフェースの重要性は今後ますます増大すると思われる。 一般に日常生活における情報伝達の中で、感性情報は極めて大きな役割を果たしているのであるが、音声による情報伝達は文字による伝達以上にその役割が大きい。音声情報伝達において、論理的には「無」であるにも拘らず、極めて豊かな感性情報を有するのが「間(ま)」である。話し言葉においては「間」が一番重要であると指摘するスピーチの専門家が多い。非論理的な感性情報をインタフェース設計の中で利用可能にするためには、人間の感性を数量化することがまず必要である。更に、人間同士で感性情報の伝達がどの様に行われるのか、その法則性も明かになっていなければならない。 したがって、本研究においては、「間」の感性情報を中心にして、対話における感性情報伝達について追究した。人間の情報伝達の特性を十分に配慮し活用した対話システムの実現に貢献することは、人間の特性に適合したITの進展をはかる上で意義深いと考える。 本年度は基礎的データを得るために、下記の3項目について実験研究を行い、学会において結果を報告した。 実験1 発話における「重要性」伝達の方略 実験2 対話における交替潜時(「間」)が対人認知に及ぼす影響 実験3 対話における発話時間パターンの類似〜社会的スキルの程度による相違
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