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免疫記憶細胞のホメオスタシスを制御する遺伝子ネットワーク

研究課題

研究課題/領域番号 14021010
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関信州大学

研究代表者

瀧 伸介  信州大学, 大学院・医学研究科, 教授 (50262027)

研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2002年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
キーワードCD8+T細胞 / I型インターフェロン / 遺伝子発現 / 免疫記憶 / 転写因子 / ホメオスタシス / 遺伝子欠損マウス / トランスジェニックマウス
研究概要

IRF-2を欠損するマウスにおいては、生後数ヶ月までに、ポリクローナルなCD4^+およびCD8^+メモリー型T細胞(それぞれCD62L^<high>およびCD44^<high>Ly-6C^+)が野生型マウスと比較して多量に蓄積することから、IRF-2はメモリーT細胞のホメオスタシスを制御していると考えられた。IRF-2欠損脾細胞やリンパ節細胞をIRF-2xRAG-1二重欠損マウスへ移入したところ、野生型細胞を移入した場合に比してやはりメモリー型T細胞の割合が高かったことから、IRF-2はT細胞中で機能していることが示唆された。また、IRF-2欠損T細胞受容体トランスジェニック(P14tg)マウスを樹立したところ、野生型P14tgマウスではメモリー型CD8^+T細胞がほとんど見られないのに比して、IRF-2欠損P14tgマウスでは多量のメモリー型T細胞が見られた。従って、IRF-2欠損マウスにおけるメモリー型T細胞の蓄積は、内因性もしくは環境抗原等による持続刺激の結果ではなく、T細胞にintrinsicな異常に起因するものと思われる。我々はこれまでにIRF-2はI型インターフェロン(IFN)シグナルを負に制御している事を明らかにしており、また一方で、IFNはメモリーCD8^+T細胞の増殖に関与していることが分かっているが、IRF-2xIFN受容体二重欠損マウスでもメモリーT細胞の蓄積が見られることから、IRF-2がメモリーT細胞のホメオスタシスを制御する機構は、IFNシグナルの制御機構とは異なる、これまでに知られていない新規のものであることが分かった。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Yokosuka, T.他: "Predominant Role of T Cell Receptor (TCR)-αChain in Forming Preimmune TCR Repertoire Revealed by Clonal TCR Reconstitution System"J. Exp. Med.. 195. 991-1001 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Ichii, H.他: "Role for Bcl-6 in the generation and maintenance of memory CD8^+T cells"Nature Immunol.. 3. 558-563 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Miura-Shima, Y.他: "C1q regulatory region polymorphism down-regulating murine C1q protein levels with linkage to lupus nephritis"J. Immunol.. 169. 1334-1339 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Taki, S.: "Type I interferons and autoimmunity : lessons from the clinic and from IRF-2-deficient mice"Cytokines & Growth Factors Rev.. 13. 379-391 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2018-03-28  

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