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HA重複組み換えインフルエンザウイルスの構築と多価(半)生ワクチンへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 14021026
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東京大学

研究代表者

堀本 泰介  東京大学, 医科学研究所, 助教授 (00222282)

研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
2002年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
キーワードインフルエンザ / 組み換えウイルス / ワクチン / 赤血球凝集素 / リバースジェネティクス
研究概要

本研究では、リバース・ジェネティクス法により人為的に多段階の弱毒化を施し、さらに1つの粒子中に現在人で流行中の三種類のHA遺伝子(A/H1,A/H3, B)を同時に組み込んだHA重複組み換えウイルスワクチンの開発を最終目的とする。このワクチンは現在用いられている三種類のウイルスHAを混合した不活化ワクチンに比べ、接種量の制限が排除され、体内の抗原量を増すのみならず、粘膜免疫、細胞性免疫をも誘導できるため優れた免疫効果が期待される。さらに、間違いなく安全性、経済性にも優れる。この組み換えワクチンを作製する前提として、二種類以上のHA遺伝子があるいはキメラHA遺伝子がウイルス中に組み込まれる必要がある。そこでまずA型HIウイルスとB型ウイルスのキメラ遺伝子を構築し、その感染性ウイルス粒子への取込みを検討した。その結果、A型ウイルスHAのN末側シグナル領域より上流(3'非コード領域を含む)とC末側トランスメンブレン領域より下流(5'非コード領域を含む)をB型ウイルスHAに入れ換えたA/BキメラHA遺伝子が効率良く感染性ウイルス粒子中に取り込まれることを発見した。さらに、この組み換えウイルスは、B型野生株の攻撃に対して高い防御効果が認められた。これらの成績から、HA遺伝子のパッケージングおよびHA蛋白質の相互機能性についての情報が獲得でき、今後のHA組み換えウイルスの構築に大きく貢献する。現在、各種HA組み換え体の構築を進めている。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Ito, T.: "Virulent influenza A viruses induce apoptosis in chicken"Virus Res.. 84. 27-35 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 堀本泰介: "香港トリインフルエンザ事情"インフルエンザ. 3(2). 64-67 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 堀本泰介: "インフルエンザ制圧をめざして"臨床とウイルス. 30(3). 139-146 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 堀本泰介: "ウイルスの病原性発現における糖蛋白質の役割"Molecular Medicine. 臨時増刊号39「2003」. 212-226 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 堀本泰介: "インフルエンザの流行学:新型インフルエンザの襲来はあるか?"臨床と研究. 79(12). 97-102 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2018-03-28  

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