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世界的大流行をおこしている腸炎ビブリオ新クローンの病原性に関する分子遺伝学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14021049
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関京都大学

研究代表者

西渕 光昭  京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (50189304)

研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2002年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
キーワード世界的大流行 / 腸炎ビブリオ / ハイブリダイゼーション
研究概要

1.腸炎ビブリオVP81株(O3:K6,新型クローン)のゲノムをテスター,U-5474株(O3:K6,新クローンに属さない)のゲノムをドライバーとして,subtractive hybridization法によって,VP81株ゲノムに特異的な塩基配列の候補92種類をクローン化した。クローン化したDNAのそれぞれを^<32>Pで標識してプローブとし、世界各地で分離された種々の菌株の代表菌株(GS-PCR陽性31株、陰性27株)との反応をハイブリダイゼーション法で検査した。その結果、新クローンに特異性のあるクローン2種、部分的に特異性のあるクローン2種が同定できた。塩基配列を解析した結果、特異性のあるクローンは腸炎ビブリオ以外の種々の細菌種と部分的に相同性のあるモザイク様配列から成っていた。現在、クローン化した新クローンに特異性のある塩基配列の周辺部塩基配列をwalking法によって解析しており、どのような遺伝子が含まれ、どのような機能を果たしているかを明らかにする予定である。
2.新クローンの耐熱性溶血毒(TDH)の産性量については、すでに蛋白レベルで調べたが、今回遺伝子の転写レベルを確認した。TRC法を適用して新しく開発した方法によってtdh遺伝子特異的mRNAを定量することが可能になったので、この方法で調べたところ新クローンと従来の神奈川現象陽性株とで転写レベルに特に大きな差はなかった。
3.バングラデシュにおける共同研究において、tdh遺伝子陽性菌株(多くは新クローンに属する)に感染した患者において、TDHに対して強い特異的な免疫反がおこっていることを明らかにした。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Qadri, F. et al.: "Adaptive and inflammatory immune responses in patients infected with strains of Vibrio parahaemolyticus"J. Infect. Dis.. 187. 1085-1096 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Okuda, J. et al.: "The toxR gene of Vibrio anguillarum : not a virulence regulator but a good tool for diagnosis"Fisheries Science. 68(Suppl.). 1109-1112 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Ishiguro, T. et al.: "Intercalation activating fluorescence DNA probe and its application to homogenous quantification of a target sequence by isothermal sequence amplification in a closed vessel"Anal. Biochem.. (In press). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2018-03-28  

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