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薬物治療の最適化に叶う粘膜ワクチン戦略の創出

研究課題

研究課題/領域番号 14021058
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関大阪大学

研究代表者

堤 康央  大阪大学, 薬学研究科, 助手 (50263306)

研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
2002年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
キーワード膜融合リポソーム / 粘膜ワクチン / アジュバント / HVJ / DDS / ナノテクノロジー
研究概要

申請者は今年度も含め、膜融合リポソーム(FL)【センダイウイルス(HVJ)の細胞膜付着・融合能のみを付与したリポソーム】の細胞質内物質導入ベクターとしての有用性・安全性を評価してきた。その結果、FLは殆ど全ての細胞に対して、細胞傷害性を示すことなく、リポソーム内に封入可能であれば、分子(抗原蛋白質・遺伝子)・粒子(機能性ナノ粒子)といった形状や物理化学的性質と無関係に、如何なる物をも効率よく細胞質内へ一挙かつ直接導入出来ることを見出した。即ちFLは、(1)細胞内への物質導入に非効率なエンドサイトーシス経路を介する従来までの細胞内物質導入キャリアよりも物質導入効率や安全性の点ではるかに優れている、(2)粘膜感染するHVJを使用しているため、粘膜付着性を有する、(3)HVJは元々ヒトに対して病原性を示さないうえ、事前に紫外線照射等によりゲノムRNA遺伝子を完全に断片化しておくため、ウイルスベクターとは異なり安全性が保証されている、(4)内封物に高い生体内安定性を付与できるといった、粘膜ワクチン用の抗原デリバリー型アジュバントとして好都合な特性を有することを明らかとした。以上の基盤的研究成果をもとに、粘膜ワクチン用の抗原デリバリー型新規アジュバントとしてのFLの有用性をさらに評価した結果、FLを適用することで鼻腔リンパ組織に存在するM細胞、鼻腔上皮細胞、Mac-1陽性細胞へ効率よく抗原送達できることが確認された。またFLは、粘膜上皮細胞のMHCクラスII分子の発現を増強するなど、アジュバント活性をも併せ持つを明らかとした。これらの結果を反映し、FLを用いて抗原蛋白質を経鼻免疫することで、投与粘膜面・全身において強い抗原特異的抗体・細胞障害性T細胞が誘導できた。また遠隔の粘膜面である糞便中にも抗原特異的IgAが検出された。以上の成果・知見をもとに、現在さらに詳細な検討を進めている。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kunisawa J., et al.: "Lack of antigen-specific Immune responses in anti-IL-7 receptor a antibody-treated Peyer's patch-null mice following intestinal Immunization with microencapsulated antigen"Eur. J. Immunol.. 32・8. 2347-2355 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2018-03-28  

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