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エイズの予防と治療を目指した新規粘膜ワクチンアジュバントの開発

研究課題

研究課題/領域番号 14021067
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関大阪大学

研究代表者

真弓 忠範  大阪大学, 薬学研究科, 教授 (00098485)

研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
2002年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
キーワードワクチン / 膜融合リポソーム / 粘膜免疫 / CTL / 抗体産生 / 細胞質内導入 / エイズウイルス
研究概要

膜融合リポソームは、細胞膜との融合によりリポソーム内封物を細胞質内に直接導入できる。そこで、サブユニットワクチンとしてモデル抗原(ニワトリ卵白アルブミン:OVA)を膜融合リポソームに封入し、免疫した際の抗原特異的免疫応答について検討した。その結果、膜融合リポソーム内に封入した抗原が抗原提示細胞の細胞質内に導入され、その抗原がMHC class I分子を介して抗原提示されることを確認した。さらに膜融合リポソームの作製に用いているセンダイウイルスが本来気道粘膜に感染するウイルスであることから、膜融合リポソームは経鼻ワクチンとして用いた際に、高い抗原送達能を示し、その結果粘膜面と全身面の両部位において抗原特異的CTLならびに抗体産生が誘導出来ることを確認した。本結果は、膜融合活性の無いリポソームを用いた場合には認められなかったことから、膜融合リポソーム内に封入された抗原蛋白質が直接細胞質内へ導入された結果によるものと思われる。さらに不活化エイズウイルス粒子の細胞質内導入による効果的なCTL誘導を目指し、膜融合リポソーム内へのモデル粒子の封入ならびに細胞質内へのその粒子導入について検討した。その結果、凍結乾燥空リポソーム法を用いることで、モデル粒子であるナノパーティクルをリポソームさらには膜融合リポソーム内に封入出来ることを明らかにした。さらに、そのナノパーティクル封入膜融合リポソームを用いることにより、エンドサイトーシス非依存的に細胞質内に効率よくナノパーティクルを導入出来ることを示した。今後この技術を用いて不活化エイズウイルス粒子を封入した膜融合リポソームが作製できれば、不活化エイズウイルスの弱点を克服できる、即ち不活化エイズウイルスであってもCTL、抗体産生の誘導が可能な安全性の高い新規ワクチン療法が確立できるものと期待される。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kunisawa J.: "Lack of antigen-specific Immune responses in anti-IL-7 receptor a antibody-treated Peyer's patch-null mice following intestinal immunization with microencapsulated antigen"Eur. J. Immunol.. 32・8. 2347-2355 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2018-03-28  

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