研究課題/領域番号 |
14021094
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
松本 壮吉 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (30244073)
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研究期間 (年度) |
2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2002年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | マラリア / ワクチン / 組み換えBCG / SERA / MSP1 / 赤内型 |
研究概要 |
マラリア防御抗原SERA47がBCGの細胞内に留まっている組み換えBCG菌(rBCGSERA47)を培養後細胞壁を粉砕し得た細胞破砕液をマウスに免疫した。結果、rBCGSERA47の免疫では抗SERA抗体は誘導されないが、その細胞破砕液投与では、抗SERA抗体の上昇が認められた。このことから、菌体外にSERAを分泌する必要が考えられた。SERA47は中央にセリンの繰り返し配列を除く事で(SERA36)大腸菌での産生および分泌障害が改善されることが示唆されている。それでBCGからのSERA36発現を試みた。SERA47の発現構築と同様に構築し、BCGの形質転換を行ったが、SERA36の発現および分泌は全く認められなかった。キャリアーとして用いているalpha-抗原とSERAとの融合蛋白質の構造の問題が発現障害を起こしている可能性が示唆されるため、現在、alpha-抗原の立体構造解析結果を基にキャリアー蛋白質の構造を壊さない部位への挿入を計画し実験を進めており、Mycobacterium smegmatisからの分泌に成功した。 昨年作製したrBCG-MSP1Cをマウスに免疫した。組み換えBCG単独では、顕著な抗体産生が認められなかった。Plasmodium yoelii(マウスマラリア原虫)由来のMSP1の場合、組み換えBCG単独免疫では抗MSP1抗体が上昇せず、原虫感染後に抗体価の上昇が見られた。同様の免疫効果がPlasmodium falciparum由来のMSP1を用いても生じている可能性を検討した。大腸菌で発現させ得られた組み換え蛋白質(MSP1)を追加免疫すると、rBCG-MSP1C免疫群のマウスでのみ抗MSP1抗体の上昇が確認された。この結果から、この組み換えBCGで免疫しておくと、P. falciparumが感染した場合速やかに抗MSP1抗体が産生される可能性が示唆された。
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