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マクロファージによる異物認識の分子的基盤に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14021132
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関国立感染症研究所

研究代表者

西島 正弘  国立感染症研究所, 細胞化学部, 部長 (60072956)

研究分担者 川崎 清史  国立感染症研究所, 細胞化学部, 主任研究官 (60270641)
研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
2002年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
キーワードTLR4 / MD-2 / アラニンスキャン法 / LPS / タキソール
研究概要

本年度は、TLR4と細胞表面上で複合体を形成するために重要なマウスMD-2中のアミノ酸残基と異物認識に重要なマウスMD-2中のアミノ酸残基をアラニンスキャン法により決定した^<4)>。Cys^<37>,Leu^<71>,Leu^<78>,Cys^<95>,Tyr^<102>,Cys^<105>,Glu^<111>,Val^<113>,Ile^<117>,Pro^<118>,Phe^<119>,Glu^<136>,Ile^<138>,Leu^<146>,Cys^<148>,及びThr^<152>をアラニンに変えた変異体を導入した細胞では細胞表面上でTLR4との複合体形成は認められなかった。さらに、これらの変異体を導入した細胞は野生型を導入した細胞とは異なり、LPS及びタキソールに対する刺激に応答しなかった。一方、Tyr^<34>,Tyr^<36>,Gly^<59>,Val^<82>,Ile^<85>,Phe^<126>,Pro^<127>,Gly^<129>,Ile^<153>,Ile^<154>及びHis155をアラニンに変えた変異体を導入した細胞では細胞表面上での,TLR4との複合体形成は正常に認められたが、LPS及びタキソールに対する刺激に応答しなかった。これらの結果から、細胞表面上のTLR4-MD2複合体の形成はLPS及びタキソールに対する刺激伝達に必須であるが、十分ではないことが分かった。さらに、マウスMD-2のコドン番号34,85,101,122,及び153番目のアミノ酸残基はLPS応答性を獲得するためとタキソール応答性を獲得するためとでは部分的に異なることが分かった。これらの知見は受容体構造解析の点からも重要である。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] K.Gomi: "Toll-Like Receptor 4-MD~2 Complex Mediates the Signal Transduction induced by Flavolipin, an Amino Acid-Containing Lipid Unique to Flavobacterium meningosepticum"J.Immunol.. 168. 2939-2943 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] K.Nishikawa: "A therapeutic agent with oriented carbohydrates for treatment of infections by Shiga toxin-producing Escherichia coli O157 : H7"Proc.Nati.Acad.Sd.USA. 99. 7669-7674 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Kawai: "The partially degraded lipopolysaccharide of Burkholderia cepacia and ornithine-containing lipids derived from some gram-negative bacteria are useful complex lipid adjuvants"FEMS Immunol.Med.Microbiol.. 34. 173-179 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] K.Kawasaki: "Identification of mouse MD-2 residues important for forming the cell surface TLR4-MD-2 complex recognized by anti-TLR-4-MD-2 antibodies, and for coferring LPS and taxol responsiveness on mouse TLR4 by alanine-scanning mutagenesis"J.Immunol.. 170. 413-420 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Watanabe: "Synthesis of lipid A type carboxylmethyl derivatives with ether chains instead of ester chains and their LPS-antagonistic activities"Carbohydr.Res.. 338. 47-54 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2018-03-28  

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