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「自然を見る眼」を養う野外教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 14022206
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 人文・社会系
研究機関茨城大学

研究代表者

牧野 泰彦  茨城大学, 教育学部, 教授 (00100983)

研究分担者 大辻 永  茨城大学, 教育学部, 助教授 (20272099)
伊藤 孝  茨城大学, 教育学部, 助教授 (10272098)
利安 義雄  茨城大学, 教育学部, 教授 (90125253)
研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2002年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
キーワード那珂川 / 河川堆積物 / 野外教育 / 自然観察 / 小学校高学年
研究概要

この研究の目的は、野外調査での「発見」のおもしろさを、児童に味わわせることができる指導者の養成プログラムの開発を目的としている。本研究では、当理科研究室で永年にわたって研究成果の蓄積がある那珂川を野外調査の対象とした。那珂川の蛇行州で堆積作用が生ずるときは増水時に限られているが、濁流下で行われている砂礫の運搬・堆積の状況を実際に観察することは不可能である。しかし、増水時の状況は、増水前後の河床培形の変化や堆積物の性質を調査することによって知ることができる。
野外観察会は小学5・6年生を対象に2班に分けて行った。第1班は、現在(平常時)の流れが砂礫を運搬していないことを観察し、砂礫が運搬される場合は増水時であることを認識させた後、河床で増水の証拠を集めさせた。第2班には増水の事実を伏せ、河床の堆積物などを観察して集めた証拠から、増水のあったことをまとめさせた。第1班で子ども準ちが発見したものは、洗濯機の部品や草(ツルヨシ)が倒れていることであったが、十分な意識がないために、増水の証拠を発見することが難しい上に、観察事実を説明することも難しいことがわかった。第2班では、1)丸い石が多いこと、しかし、同時に角ばった礫もあることが不思議だ、2)穴の断面に縞模様が見えることなどが報告された。ここでも十分な知識がないために、堆積物や細かな地形の特徴を発見することが難しいようである。指導者は、調査の動機付けとある程度の知識が必要で、現場では観察の内容を具体的にしぼることが大切と指摘している。
子どもたちは小学校5年生の時に、川の運搬・浸食・堆積作用について学習している。しかし、基本的な知識をもっていても、それを直ちに実際の自然現象に結び付けることはできない。自然現象と知識の間にモデルを用いた支援が必要である。このような背景から、本研究では水槽実験装置や空撮ビデオ教材を準備した。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2018-03-28  

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