研究概要 |
1:雲のデジタル図鑑(雲の学習に関するウェブページ) 教科書や資料集には典型的な十種雲形の雲が掲載されている.しかし,出現する雲は,典型的な形の雲ばかりではないので,雲の種類を見分けるには,雲の図鑑があると便利である.これまでに雲の写真が充実した優れたウェブページはあるが,検索の機能や楽しく学べるような工夫は少なく,小中学生のような初心者の利冊には適しているとはいえない.今回開発したウェブページは,雲の写真の充実の他,雲に関する解説,雲の種類を調べる活動,雲に関するクイズ,雲のマッチング・ゲーム等を含むウェブ教材である. 2:雲のライブカメラ これまでインターネットにあるライブカメラの画像は道路を中心にした撮影され,撮影サイズが小さいため,天気の確認はできても雲の種類の同定には困難なサイトが多かった.本研究の雲のライブカメラの画像は,雲をターゲットにしたカメラアングルに固定され,従来より画素数が多いVGA(640×400)サイズで撮影したもので,パソコンの画面に表示される雲は従来より観察しやすくなっている.雲のライブカメラを設置場所は、長野県の長野(西向き、北向き、南東向き)、塩尻(北西向き)、諏訪(北向き)と群馬県の高崎(南西向き)、伊勢崎(北西向き),新潟県の上越(南向き)である. 3:気象画像情報自動取り込みソフト&気象画像ビュアー 衛星画像等の気象情報を利用して多面的に気象現象の理解を深める必要がある.その様な授業を実現するためには,衛星画像,レーダーアメダス画像,天気図,アメダス気温・降水量等の各種画像情報,そして各地のライブカメラ画像の蓄積が不可欠である.そこで気象情報の自動取り込みソフトウェアとそれにより入手した各種気象情報画像をシンクロさせて同一画面上に連続表示させる気象画像ビュアーを開発した.
|