研究概要 |
ビデオ教材をコンピュータを使って視聴し,様々な"書き込み"を行い,繰り返しそのビデオ教材に接することを支援するシステムViNoSyLを開発した.ViNoSyLは,特定の科目のためのシステムではなく,任意のビデオ教材に適用できるものである. 【代表的な機能】(1)「紙の教科書や参考書への書き込み」に相当するものとして,ビデオ教材を視聴しているときに電子的にメモをとることができる. (2)液晶ペンタブレットのペンを用いて,液晶画面上の「電子ノート」に書き込みを行える.電子ノートは複数の電子頁からなり,電子頁は必要な枚数を自由に作成できる.電子ノートの一覧性をあげるために,すべての頁を同時に「サムネイル」表示できる. (3)音声入力による音声メモ記録が可能である. (4)ビデオの任意の部分の静止画を簡単にキャプチャし,電子頁に貼り付け可能であるので,書き写す手間を省ける. (5)必要な部分だけを迅速に頭出しを行いたい.そのために,ビデオ教材を見るときに,内容を確認するために,停止・巻き戻し・早送りを行う動作に着目し,その動作を半自動的に記録し,それをサムネイル画像を用いた「ビデオ参照履歴」として直観的に把握できるように表示し,後の復習時に迅速にアクセスできるようにした. (6)わからない内容をウェブ検索し,有用なウェブページが見つかる場合が多い.そのURLを電子ノートに記録し,復習時にウェブページの再表示を容易にした(ウェブリンク). (7)電子ノートに記録した内容を説明しているビデオ教材の先頭部分を示すリンクを電子ノートに記録し,復習時に効率的に再生できるようにした(ビデオリンク).
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