研究課題/領域番号 |
14023112
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
中村 士 国立天文台, 光赤外研究部, 助教授 (80107474)
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研究分担者 |
伊藤 節子 国立天文台, 天文情報センター, 主任研究員 (20151508)
小川 束 四日市大学, 環境情報学部, 教授 (90204081)
小林 龍彦 前橋工科大学, 教授 (10269300)
高田 紀代志 宮城学院女子大学, 教養部, 教授 (80163210)
平井 正則 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (70036945)
小林 春樹 大東文化大学, 東洋研究所, 助教授 (80297085)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
41,100千円 (直接経費: 41,100千円)
2005年度: 9,200千円 (直接経費: 9,200千円)
2004年度: 10,400千円 (直接経費: 10,400千円)
2003年度: 9,900千円 (直接経費: 9,900千円)
2002年度: 11,600千円 (直接経費: 11,600千円)
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キーワード | 天文暦学 / 和算 / 測量 / 目録 |
研究概要 |
明治前(1870年以前)の日本天文暦学、測量、航海、理学、地学等に関する和書の総合目録を編纂すべく、国、海外の図書館、文書館、博物館を分担して調査を実施した。調査のたたき台として、「国書総目録」、「古典籍総合目録」から、天文暦学、測量等の和書を抜き出し、まず「調査用目録」を作成した。この目録に基づいて、この目録に収録されていない史料を重点に調査を行った。3年半の期間で蒐集を行った図書館の数は、国内410箇所、海外24箇所であった。「調査用目録」に含まれていた史料点数が4150であったのに対して、我々の調査によって得た新収和書は約2100点だった。両方をあわせた総計6200点を含む総合目録を作成し、2006年2月に、『明治前日本天文暦学・測量の書目辞典』として東京の書店から出版した(IBN4-8042-765-1)。本書は、既知の書目数に比較して約5割の新収書を収容したこと、文献に引用されているのみの、所在が不明な和書も可能な限り収録していること、暦の目録、日本天文暦学・測量に影響を与えた漢籍及び洋書の目録も与えていることなどが、従来の類書には見られない大きな特徴である。近い将来にこの研究のような大規模な調査を再度行うことは恐らく容易ではないこと、本霧によって、天文暦学・測量に関する書目は大部分が採録されたと考えられること、史料は一般に将来に向かって失われていく運命にあること、などを考慮すると、本書は少なくとも今後数世代にわたって、江戸時代の天文暦学、測量の研究における標準典拠の一つになり得ると期待される。 また、本調査によって得た新史料を元に、各班員が研究期間内に約30篇の論文を発表した。
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