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加賀の幕末から近代における金箔技術の検証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14023216
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 人文・社会系
研究機関金沢美術工芸大学

研究代表者

寺田 栄次郎  金沢美術工芸大学, 美術工芸研究所, 教授 (80180082)

研究分担者 本康 宏史  石川県立歴史博物館, 学芸主査
山崎 達文  金沢学院大学, 美術文化学部, 助教授 (30329429)
柳橋 眞  金沢美術工芸大学, 大学院・美術工芸研究所, 教授 (10230195)
研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2002年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワード金箔 / 製箔技術 / 箔打ち紙 / 一東視窮録 / 越野家文書 / 琉球箔画 / 箔打紙 / 大野弁吉
研究概要

1.近世末期の金沢の箔業史料「越野家文書」の解読によって得られた、製箔に関する技術用語の調査を通して、廃れてしまった工程のあることを文献上から確認した。
2.金箔製法解明の基礎資料とするため、前年度からの継続研究として京都府亀岡市で行なわれている古法を残す製箔技術調査をすすめ、その全作業工程をVTR映像および写真画像として記録した。これらをもとに金沢での製箔技法との比較を行ない、1.の成果と併せ異同を検討した。その結果、金箔の仕上がり状態は、江戸時代にあっても「とける」と表現されていたことが新たに判明した。この金箔にとって最も重要な性質は、金箔が打撃の摩擦熱で均一に良くなまされ、しなやかで独特な光沢を持つ状態を指すこと。その成否は箔打ち紙の加工技術の如何によること、などの点を明らかにすることができた。
3.前年度来行なってきた幕末史料「一東視窮録」翻刻解読の結果、金箔に関する記載が医術、薬学、科学器具、舎密術など多岐に及んで、当時、金箔はそれら科学技術に応用される素材として広汎に用いられていたことが明らかになった。また、明治初頭、琉球箔画なるものが金沢に流通していたが、こうした琉球製の金箔製品は、流通経路を押さえていた薩摩を通して本土にもたら可能性の高いこと、また王府を中心とする琉球での金箔需要に対して、国内流通経路は不明ながら薩摩を経由して本土から金箔が供給されていたことが判明した。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 山崎達文, 寺田栄次郎: "下地紙から箔打紙へ-金箔製法における打ち紙加工(I)"文化財保存修復学会第25回大会研究発表要旨集. 88-89 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2018-03-28  

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