研究課題/領域番号 |
14023220
|
研究種目 |
特定領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
|
研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
奥山 修平 中央大学, 法学部, 教授 (80257815)
|
研究分担者 |
菅原 彬州 (菅原 彬洲) 中央大学, 法学部, 教授 (80055235)
本間 修平 中央大学, 法学部, 教授 (90111244)
兵藤 友博 立命館大学, 経営学部, 教授 (20278477)
粟野 宏 山形大学, 工学部, 助手 (20202773)
加賀美 鐵雄 (加賀美 鉄雄) 中央大学, 法学部, 教授 (30119531)
河邑 肇 中央大学, 商学部, 助教授 (60307171)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
39,900千円 (直接経費: 39,900千円)
2005年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
2004年度: 10,300千円 (直接経費: 10,300千円)
2003年度: 8,600千円 (直接経費: 8,600千円)
2002年度: 11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
|
キーワード | 科学史 / 技術史 / 技術移転 / 技術導入 / 日本史 / 比較科学史 / 比較技術史 / 印刷技術 / 科学技術史 / 江戸 / 技術開発 / 東アジア史 / 江戸時代 / 機器製造 / 洋学 / 蘭学 |
研究概要 |
研究調査は、海外・国内にわたり実施された。国外は、中国・台湾・韓国を対象とした。注目した技術領域は、印刷技術、製鉄技術、陶磁器技術などであった。現地の遺構や文献資料の調査のほか、相手国の研究者との交流を進めた。またこの調査では、我が国で言えぱ人間国宝に相当する韓国の陶芸家から、伝統的陶器の復元についてヒアリングをするなど、実際の技術に関わる人々からも知見を得る努力をした。 また国内調査は各地に及んだが、研究グループ全体での調査は、西日本を中心におこなわれた。ここでの調査も主として、製陶、冶金、製鉄技術に中心がおかれた。本年でいえば、新居浜市の別子銅山関系史料ならびに現地の鉱山関係遺構を対象に研究調査が実施された。また関連して愛媛県立の博物館研究者との研究会を開催し、研究交流を行った。また大分では、広瀬淡窓、帆足万里、三浦梅園らに関係する現地において史料調査を行った。また17世紀当時の製陶技術を残す、日田の小鹿田焼の調査を行った。 2004年の夏に北京にて精華大学との共同シンポジウム(日中間の科学技術交流の歴史)を開催した。また2004年度の劉兵・清華大学教授(中国・北京)に続いて、2005年度には馮立昇・清華大学教授との研究交流を行い、日本と中国との間で、相互に影響しあった科学・技術用語に関して実施された。その研究会は、東京(中央大学)と京都(龍谷大学)とで開催された。 昨年度までの調査研究を含めて、今年度の調査研究によって科学技術に関する、製陶技術を中心に、中国・朝鮮・日本の相互的役割が明らかになった。また冶金・鉱山技術においては、さらに西欧をも含む広い範囲での交流の歴史を具体的に辿ることが出来た。一般に技術は、進んだ地域から一方向に広がる歴史として記述されていたが、広がるにつれ変容していく様子、また部分的にでもあれフィードバックされていく様子を捉えることが出来たことは、本研究の大きな成果であった。
|